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愛労連青年協 2000年度総括と2001年度運動方針 |
2000年10月28日 愛労連青年協第11回定期総会 |
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1.私たちを取り巻く情勢の特徴 国民に背を向けている森自公保政権 「神の国」発言に象徴されるように時代錯誤的な森首相の姿勢が引き金となって、6月25日に第42回総選挙が行われました。謀略ビラがまかれるなど史上空前の大規模な反共攻撃が行われる中でも、与党勢力は65議席も減らし、野党勢力が議席数をのばしました。しかし、こうした結果に背を向け、自民・公明・保守の3党は第2次森内閣を発足させました。その後、3ヶ月が経過しましたが、中尾元建設相の受託収賄事件、久世前金融再生委員長のヤミ献金問題などに見られるように、第2次森内閣の腐敗ぶりは誰の目にも明らかです。また、憲法調査会の設置に見られるように憲法改正に向けての動きが進んでいます。こうした動きと歩調を合わせるように、東京都では、9月3日に「防災訓練」と称し、自衛隊の装甲車が銀座の真ん中を走るという異常な光景が見られました。憲法9条の改正・ガイドラインラインの具体化を許さない取り組みが求められています。 しかし、平和原則をないがしろにする森自公保政権も存立基盤が揺らいでいます。政府は、参議院選挙での非拘束名簿式の導入を目論んでいますが、これは政府が、支持者が減少する中で政権を維持しようという姑息な手段に他なりません。内閣支持率も20%台であり、国民に背を向け、党利党略しか考えていない内閣であることは明白です。
ルールなき資本主義」に歯止めを! 景気回復への出口はなかなか見えてきません。10月3日の日銀短観によると、大企業製造業の景況感が「回復基調にある」とする一方、非製造部門では、「改善に出遅れ感が目立つ。個人消費の伸び悩みとともに、建設、流通の過剰債務、人員が景況感にも影を落としている」と分析しています。(10月付朝日新聞夕刊)さらに、総務庁の発表によると、8月の完全失業率は4.6%(青年層は10%超)に達しており、厳しい雇用情勢が続いています。特に、こうした情勢は青年層を直撃し、新卒の採用を控え、派遣の導入が進められるとともに、初任給の凍結・抑制が続けられています。しかし、政府はこうした状況に背を向け、国民にさらなる負担を強いようとしています。7月、政府税調が首相に消費税について「5%という水準は先進諸国の中で最も低い」と指摘するなど、消費税の税率引き上げにむけての準備が進められています。 また、雪印の異物混入、三菱自動車のリコール隠しなど「ルールなき資本主義」の矛盾点が吹き出しています。こうした「ルールなき資本主義」は青年労働者にも多大な犠牲を強いており、長野や東京における青年の過労死に見られるように、青年の過労自殺・過労死も後を絶ちません。こうした国民・労働者の権利を無視した企業の体制を変え、過労死につながるような残業を廃止して失業者の雇用を確保するためにも労働者保護法の制定が急務となっています。
公共事業重視の財政の転換を! 政府は、介護保険の導入や高齢者医療における定率制の導入など社会保障関係の負担を削る一方、ゼネコンの利益を守るために策定した「公共投資基本計画」にそうかたちで大型公共事業に税金をつぎ込んできました。しかし、「6割が「(公共事業の)削減を望む」、8割が「(公共事業は)無駄が多い」」(8月26日付朝日新聞朝刊)という国民の批判をうけ、8月、自公保の政策責任者は中海干拓事業(島根県)や吉野川可動堰建設(徳島県)の「白紙凍結」を含めた公共事業の「見直し」を打ち出しました。しかし、233事業の中止勧告が出されたにもかかわらず、具体名が公表されたのはわずか24件にすぎず、総額ではわずか2%を削減したにすぎず、11月11日には相変わらずゼネコン公共事業優先の2000年補正予算が赤字国債増発によって国会に提案されようとしています。こうしたパフォーマンス的な「見直し」の背景には、自民党が大型公共事業をエサに票を獲得してきたという利権政治の構造があることは明らかです。いまこそ、「公共事業に50兆円、社会保障に20兆円」という逆立ち予算をあらため、社会保障重視の財政に転換させることが求められています。
こどもたちが大切にされる社会を! 相次ぐ少年事件が問題になっていますが、この原因となっているのは、文部省による「個性化」のもと、子どもたちに過度な競争を強いてきたこれまでの教育やもうけ第一主義の経済にあることは明らかです。しかし、政府は、首相の「教育基本法見直し」発言に見られるように、これまでの文部省による教育行政の失敗や企業のあり方に目を向けることなく、問題の原因を教育基本法にすり替えています。9月22日には教育改革国民会議の中間答申が出されましたが、そこには徴兵制を思わせる「奉仕活動の義務化」や、子どもたちにさらなる競争を強いる「大学入試年齢の撤廃」「学区制の一層の弾力化」が盛り込まれています。子どもたちが主権者として成長するために、憲法とともに教育基本法を守ることが求められています。
県政の抜本的転換を! 8月に県当局が出した「県財政について」によれば、現在、愛知県の県債残高は約3兆円に達し、今年度の予算の公債費は2500億円になっています。こうした県財政の危機は、多額の県債による大型公共事業を乱発した県政にあることは明らかです。しかし、県はこうした根本的な問題には触れず、県職員の賃金カット、福祉関係の補助金カット、第3次行革にもとづく人員削減など、県民に犠牲を強いる形でこの危機を乗り切ろうとしています。 その一方で、「万博の是非を問う県民投票」に示された「万博見直し」の声を無視し、愛知万博の実施に向けて動き出すとともに、中部新国際空港建設に向けての工事を強行しました。万博に関しては、「万博の成功のためには2500万人を呼ぶ込む必要があるが、これは東京ディズニーランドの半年分の入場者の約3倍にあたる」という試算にあるように赤字になるのは明らかです。また、中部新国際空港についても、「名古屋空港で国際線需要も十分まかなえる」「大型開発が伊勢湾の環境に悪影響を与える」などの問題点が指摘されています。これ以上、弱者に犠牲を強いる政治をさせないためにも県政の抜本的転換が急務です。
2.とりくみの基調 「上がらない賃金」「いつリストラされるか不安」など、悩みを持った青年が渦巻いています。深刻な不況に対してなんら有効的な対策をとらない政府や財界のもとで、「ガマンしていても現状は変わらない」「自分たちが立ちあがらなければいけない」と自ら労働組合をつくったり、労働相談に訪れる青年たちが増えています。 このような情勢のもとで、愛労連青年協が果たす役割がますます重要にうなっています。最近では、インターネットのレンタルサーバー販売していたヒット通商鰍ナ全労連・全国一般愛知地本ヒット通商支部が結成され、たたかいに立ちあがっています。賃金が7月から未払のまま、社長は逃げ回り、解雇手続きもされないまま放り出された社員の多くが青年で、4月に入社したばかりの仲間もいます。 たたかい無しに私たちの権利を守ることはできません。まず自分たちの組合の仲間たち、未組織で無権利状態におかれている仲間たち、就職難に苦しむ仲間たちとともに怒りや願いを率直に語り合うことをとおして連帯・共同の輪をひろげていくことを重視します。
3.とりくみの具体的展開 (1)青年の交流と連帯をひろげるとりくみ 青年の要求は多様で、団体での行動より気のあった仲間との行動を好む傾向があります。また、仕事に追われて疲れていることもあり、労働組合の活動への参加が思わしくありません。 しかし、青年は多くの人と交わることによりいろいろなことに気づき、成長していきます。実際「もっといい仕事がしたい」「他の人のことを知りたい」という思いがあり、職場を越えた交流や、本音で話せる仲間を求めています。青年部こそこの要求をかなえる事の出来る場であり、それぞれの単産単組では創意工夫がなされています。 青年協では各青年部の役員が元気に活動していけるように、1/16には新年会を行いました。また当初より10年は続けていこうという確認のあったサマーセミナーも、今年で9年目を迎えることができました。2泊3日の合宿を通して青年同士が学習と交流を深め、つながりを広げることのできる内容となりました。今回(9/8〜10)は、全国一般や中部共同印刷労組のように親組合で青年問題について積極的にとりくんでいくことが話し合われ、青年と一緒に複数で参加されました。このことはこれまでにない新しい動きです。また、青年同士誘い合い、初めて参加する人の多い、新しい出会いのある3日間となりました。参加者からは「・・初めて会った人と話をして友達にもなれて良かったです」「・・自分自身が一人でどうしようと考えることがあったので、ほかの仲間たちと一緒に活動している 方法を見つけるきっかけが出来て、今回の講義は良かったと思いました」「・・事実に根ざした話がたくさん聞けて勇気がでました。今こそいろんな壁をとっぱらって連帯してたたかわなければ!と思いました」「・・いろいろな職種の人たちの話を聞くことが出来ていろいろ感じることがありました」「・・人と人のつながりがとても大切であると感じました」等の感想が寄せられ、「・・また企画に参加したいと思います」「・・次回は今回のセミナー以上に発展できるよう自分を磨きたいと思います」など、次回に期待する声もたくさん聞くことができました。これを第10回サマーセミナーにつなげ、青年が交流できる場をさらに発展させていきたいと思います。 サマーセミナー、Peace Wind 、労働シンポジウムは実行委員会を結成してとりくみをすすめてきました。なぜ実行委員会にしてきたのかというと、青年部同士新しいつながりをつくり、ほかの民主団体との交流や連帯を深め、未組織の青年たちと手を取り合うことができるためです。青年がなかなか経験できないでいる「1つの物事をみんなでつくりあげる」事を体験できる場ともなります。 今年度、実行委員会で新しいつながりができたのは、Peace Windでは平和委員会青年学生部、サマーセミナーでは東海共同印刷青年部、愛知うたごえ協議会、労働シンポジウムでは県学連、就職難に泣き寝入りしない女子学生の会です。今後もさらに共同の輪を広げていきます。 ただ、実際には青年協幹事のみ、または数人ですすめざるを得ないときもあり、実行委員会のすすめ方を見直したり、オルグ活動を強め、各組織への呼びかけをしっかり行い実行委員を増やす努力をすることが必要となっています。
(2)平和と民主主義を守るたたかい 21世紀を目前に、核兵器廃絶を望む国際世論の力が多くの国で政府を動かし、国連総会でも核兵器廃絶の決議が多数で採択されるようになりました。南太平洋や中南米・東南アジア・アフリカと次々に非核地帯が大きくひろがっています。 一方、核保有国、とりわけアメリカやロシアは核兵器にしがみつき、未臨界核実験を繰り返しています。昨年のアメリカを中心としたNATO軍のユーゴ空爆にもみられるように、紛争の話し合いによる解決を否定し、平和な国際秩序づくりに逆らう動きも強まっています。こうした動きは、世界の世論からも国連など国際政治の舞台でも、いま新たな批判を受けています。日本政府も依然として核兵器究極廃絶論を維持し、国連での核兵器廃絶決議に保留の立場をとり続けています。また、国内では戦争法(新ガイドライン法)を成立させ、アメリカの引き起こす戦争に日本が自動的に参戦する体制を作りさらに有事立法や憲法改悪をもくろんでいいます。 いま、アジアでは非核・非同盟・紛争の平和的解決をめざす動きが力強くひろがっています。その中でも、韓国と北朝鮮は対話と協力により長年の対立と相互不信を解消し、自主的・平和的に統一をめざす両国の強い意欲が現れ南北統一宣言が発表されました。 愛労連青年協では、引き続き大きく変動する政界の情勢と非核・平和の21世紀を実現する上での問題点、解決の方向をみんなで考えていける学習を重視します。 この平和問題に青年たちが関心を持ち、平和行事や企画などに多くの青年たちが参加しています。 愛労連青年協からも3月18日〜20日に行われた「ピースエッグin愛知」(愛知平和委員会青年・学生部主催)に2名が参加しました。分科会など平和に関する学習をし全国の青年たちと共に学び、語り合い、交流しました。 東京から広島へと歩く国民平和大行進を愛知でも成功させようと、5月31日〜6月10日の愛知県内の行進に幹事会メンバーが交代で参加し、地域の人たちに大きな声で平和を訴えて歩きました。 7月20日〜23日には全労連青年部の提起「PeaceWind2000」を行いました。愛知も実行委員形式で行い、平和委員会青年・学生部と共同でとりくみをすすめました。述べ3日間で54名が参加しました。20日は豊橋で静岡から引継ぎ、バイクや車で渥美半島を経由し、伊良湖からフェリーで内海まで行き、県学連の人たちと合流しエールの交換をしました。22日〜23日は全労連青年部東海北陸ブロックのとりくみに位置付け、バイクや車で平和を訴えながら走り、富山の立山で「ピースキャンプ」を行いました。富山県労連議長を招いて学習会を開き、夜の交流会では平和問題に関するゲームなどをして交流しました。21日に予定していた自治体要請行動は、平日ということもあり参加者が集まらず中止することとなりました。今回は残念ながら名古屋市・愛知県に意見書・決議をあげる項目の要請ができませんでした。8月4日〜6日の「原水爆禁止2000年世界大会」は、広島大会に青年協から代表1名が参加し、動く分科会で岩国基地見学と「ピースジャム」に参加しました。今大会では、「核兵器のない21世紀に」と力強い各地の取り組みが紹介され、日本政府に核兵器廃絶を求める署名や世界各国の政府に核兵器廃絶の決意を迫る運動が提起されました。 また、長年たたかってきた「松谷訴訟」の松谷英子さんが、最高裁で勝訴したという報告もあり、参加者からは大きな拍手と声援がありました。大会の参加者の多くが青年であったことも特徴の一つです。 9月25日には、平和委員会青年・学生部と合同で世界大会の報告会を行いました。青年協からは報告者含め3名が参加し大野宙光さんを講師に招き、学習会をしたあと今大会参加者からの感想・意見などを語り合いました。 今年の春、名古屋市職労の小田前朋子さんは、国連で行われた「ミレニアムフォーラム」に日本代表団の一員として参加しました。彼女はなぜそんなにまで平和運動にこだわっているのでしょうか?「中学生の頃湾岸戦争があり、流れてくるニュースを見て他人事とは思えなかった。自分も何かしなくっちゃと思った。」と彼女は言います。平和問題は賃金や労働条件の問題に比べて身近に感じにくい側面がありますが、学習や討論を通じて身近なものと捉えることができるようになるのではないでしょうか? 愛労連青年協では、学習や被爆者の話を聞くことや基地や戦跡の見学を重視していきます。とりわけ、12月に平和委員会が中心になって行われる「PeaceFestival」や、来年1月に神奈川で行われる全労連青年部主催の「ピースツアー」に積極的に参加していきます
(3)青年労働者の生活と権利を守り、労働条件向上をめざすとりくみ 青年労働者の労働条件向上をめざす上での重要なキーワードは「自立」です。親と暮らす暮らさないはそれぞれの事情もあり自由ですが、一人暮らしのできない条件にある青年がいることが社会的に問題とされマスコミにも取り上げられており、俗に「パラサイトシングル(青年が親に寄生してるということ)」と呼ばれています。 なぜこのようなことになっているのでしょうか。それは低賃金、長時間過密労働がまかり通っていることにあります。しかし、一人暮らしをせず親と同居することにより低賃金でも何とかやっていける状況になり、賃上げが切実な要求になってこない、青年はいつまでたっても低賃金のままという悪循環になっています。また、過密労働で疲れていると、生活面でも親に頼る部分が大きくなりがちで、身の回りのことや社会で起こっている問題にも切実さを感じず、許してはならないことも見過ごしてしまう危険があります。経済的に自立しないと、精神的にも自立できない事にもなるという指摘もあります。 現在、愛知の場合最低賃金が、時給677円、日給5411円(特定の産業は産業別最低賃金が定められています)となっているのですが、これを自立を前提に考えるといかに低いものかがわかってきます。今後、自立できる労働条件、環境にしていくにはどうしたらいいのかまじめに考えていく必要があります。今年度は青年協独自では最低賃金・標準生計費体験はとりくめませんでしたが、愛労連提起により、きずなや生協などの青年がとりくみ、いかに現状にあわないものであるのか体験しています。来年度は青年協として、最低賃金・標準生計費体験を一週間から一ヶ月とそれぞれできる範囲の日程でとりくめるよう呼びかけていきます。 青年協として青年労働者の争議を支援してきました。不当配転・解雇でたたかってきたJMIUのソフィア争議では、これまで愛知労働学校の青年が中心となって支える会を結成して応援してきました。応じる気のなかった会社から賃金のバックペイも解決金も払わせる成果を勝ち取り、和解勝利となりました。不当解雇でたたかうJMIUの山田ドビー争議、建交労の丸八商運争議、全国一般ヒット通商のたたかいは、引き続き支援の輪を広げていきます。 サマーセミナーの中では、分科会の一つに「賃金とはなにか」をテーマにし学習を深めました。労働シンポジウムは、現在の就職難や労働強化は、何が原因となっているのか見つけられるような内容にしていきます。また、全労連青年部提起の「働くものの要求アンケート」の呼びかけも行いました。産別組織のない青年部や各民主団体では、福祉保育労69名、きずな14名、毎日新聞労組16名、民青同盟13名、その他7名、合計119名を集約することができました。このとりくみをすすめるためオルグに出かけましたが、それぞれの職場での現状がわかり、どこも大変な状況にあることが見えてきました。 この分野は青年協としてまだまだとりくみが弱いので今後重点を置いて活動をすすめていきたいと思います。
(4)住民が主人公の革新自治体をめざして 私たちの生活や労働条件は職場でのたたかいだけで全て良くなっていくのでしょうか。そんなことはありません。国や自治体が定める法律や条令、その取り扱い、税金の取り方使い方等により労働者の不利益になることがたくさんあります。それに対抗するため、署名行動や要請行動はもちろん、選挙で国や自治体の議員や首長を選び、今の政治をよりよく変えていく必要があります。 来年4月には名古屋市長選挙があります。青年の願いの届く市政にするために、労働シンポジウム実行委員会のつながりを生かし、共同を大きく広げたたかいを積極的にすすめていきます。 労働組合の基本姿勢の一つとして「政党からの独立」があります。一つの政党を支持し応援することを強制することは間違っています。しかし、労働者の生活と国政は切っても切り離せない関係にあります。そのため、来年6月の参議院選挙ではそれぞれの党がこれまで何をしてきたか、労働者の権利を守る立場にあるのはどこなのかを明らかにし、選挙に行って今の矛盾だらけの政治を変えようと、全ての青年に呼びかける努力をしていきます。
(5)強大な愛労連建設の一翼をになって 組織の強化 組合員も役員もみんなが参加できる活動をしていくことが組織の強化につながります。課題を「どうしたら解決できるか?」と悩んだ時に、学習が必要となってきます。青年協として、ピースツーリングやサマーセミナーといった企画の中でみんなで実践的に学ぶということを大事にしてきました。 サマーセミナーでは、いろんな青年が集まり職場を交流したり組合活動について学習したり、愛労連主催の「労働組合講座」では大きく広げることは出来ませんでしたが、実行委員会に参加し、11/27〜28の第1回労働組合講座には青年協から2名参加して職場活動について学習しました。(第2回は参加することができませんでした) 新年度も、取り組みのなかでみんなで実践的に学ぶことを大事にしていきたいと思います。 第3回労働組合講座は2001年5・6月に開催される予定です。愛労連青年協としても参加を広くよびかけていきます。
元気な青年部活動 今年は、福祉保育労の全国青年の集い「なつわか。」(8/19〜20)が愛知が中心になって岐阜の恵那で行われたり、JMIUの全国の青年交流会「ビックジャム」(8/26〜27)が愛知地本青年部が中心になって岐阜で行われたり、医労連の青年交流会「ブロックアクト」が愛知で行われたりと各青年部がとても元気な1年でした。 地域労組きずなでは 、今年も組合員教科書や解雇規制・労働組合保護法などの学習を中心に活動てきました。自治労連愛知県本部では、なかなか県本部に集結できない現状をなんとかしようと、県下の自治労連加盟の労働組合執行部・青年部にオルグにいこう!ととりくんできました。建交労(旧建設一般・旧運輸一般・旧全動労)では愛知で青年部合同準備会をつくり、11月12日の合同結成総会に向けて学習や企画をとりくんでいます。中部共同印刷労組でも青年部準備会をつくっています。この各青年部の活動が愛労連青年協をもりあげてきていると思います。 また、愛労連主催で青年部の活動交流会を行ってきました。元気な青年部もあればなかなかうまくいかないと悩みをもっている青年部もあり、4回の交流会のなかで吉田 豊さん(愛知学習協講師)に青年のおかれている状況を話してもらったり、「どうやったら元気な青年部になるか?」と各青年部での実践や悩みを交流したりしました。それをうけて、4/8には『愛労連・青年部活動を発展させるための学習交流集会』をしました。話した中では「じっくりと語り合い、自分のやりたいことをみんなとともに実践できる青年部に」「それぞれの支部・分会青年部の交差点としての役割を担う地方本部・県本部青年部に」ということが活動のポイントとしてだされていました。引き続き、サマーセミナーなどのいろいろなとりくみのなかで各青年部が交流できる場をつくっていきます。
青年協幹事会 今年は幹事が6人と少なかったこともあり、担当を決めず役員全体でとりくみをすすめてきました。今年の特徴はサマーセミナーやピースツーリングなどのとりくみに向けて、労組オルグを行いその中で幹事会へのオブザーバー参加が多かったことです。これは企画の参加にもつながっていて、今年一年のとりくみのなかで、建交労、全国一般、全司法、中部共同印刷などの新しいつながりができました。 また、全国的なとりくみ(全労連青年部)や県内の青年学生団体(就職難に泣き寝入りしない女子学生の会、愛知平和委員会 青年学生部)との共同のとりくみに代表者を積極的に派遣してきました。 全労連東海・北陸ブロック青年代表者会議(愛知、静岡、富山、石川、福井の参加)を行ってきました。愛知が全労連青年部常任委員を選出し、ブロック会議の運営に責任をもちました。定期的に会議を開き、全労連青年部や各県のとりくみについて議論や交流をしてきました。合同の企画として、今年はピースツーリングで富山県の立山にいき交流・学習してきました。会議だけではわからないことが知れたり交流できたりしました。 引き続き定期的に会議を開き他県の活動に学びながら、全国の運動も積極的に支えていきます。また、各県の青年部が刺激しあい、活動が元気になるような企画を考え、愛労連青年協として積極的に参加していきます。 一方で、幹事会に出席できなかった役員への連絡がしっかりされなかったり、会議の運営がスムーズにいかなかったりしたという反省点もあります。新年度は、月1回の幹事会と月1回の常任幹事会を設けて幹事会機能を強化します。全役員参加の幹事会にをめざし、参加できない役員には決定事項を伝えていきます。同時に、幹事がでていない青年部には、オブザーバー参加を呼びかけていきます。今年はやりきれなかった「各青年部をつなぎ合わせる交差点」としての役割も追求していきます。 また、愛知の青年労働者運動の発展のために、上部団体(愛労連)に役員を派遣して連絡・援助体制を強化していきます。役員が力量をつけようと、愛労連青年協の役員を中心に、勤労者通信大学の基礎コースを受講し、みんなで学習会にとりくんできています。テストも受講者全員で励まし合いながらとりくみ全員の卒業をめざしてがんばっています。引き続き、学習会を重視しながらとりくみを続けると同時に、2001年度勤労者通信大学の開講に向けて、単産・単組の役員を中心に受講を呼びかけていきます。 また、青年自身が力をつけるために、「学習の友」の購読や愛知労働学校・この秋に予定される地域労働学校の受講などもよびかけていきます。 青年協ニュース「AiAi」は年度通算6号を発行、旬の情報をできるだけ読みやすく伝えられるよう努めましが、発行が不定期で、各青年部の状況などが盛り込みにくかったことが反省点です。新年度は、年度初めに年間の編集計画を立て定期発行を行なうこと、より多くの青年の声がきこえて解りやすい紙面をつくることをめざします。
青年の要求に根ざした運動の強化を 「労働組合が何なのか見えてない」「学ぶということがどういうことなのか?働くということがどういうことなのか?が実感できていない」というのが青年の実態です。 全労連青年部提起の『働く青年の要求アンケート』の結果でも、数字には多少の違いはありますが、どの質問でも「まあまあ」の回答が多く、青年自身が現状を認識できてないということがわかります。これでは、要求を勝ち取るたたかいをつくっていくことが難しいのです。 この回答の裏側には、あきらめや“自立していないのでやっていける”という思いがあると思われます。新年度は、学習と仲間づくりの中で現状認識をし、不満や要求を声にしていくことを追求していきます。自分たちの要求実現のために、もっと運動強化することが必要です。
愛労連の壁をとびこえて 労働者の中で労働組合に加盟している人は全国で約20%強で、その内全労連加盟は7%となっています。私たちの要求を実現するために、愛労連青年協に加盟している青年以外の未組織の青年も巻きこんで運動することが、今、必要になっています。 就職難に泣き寝入りしない女子学生の会の「働きたい!」という思いや、青年部の活動を交流する中でリストラや不当解雇や今の労働条件に不満をもちながらも「働き続けたい」という青年労働者の思いがあります。この「働きたい」「働きつづけたい」をキーワードに、「今の社会はどうしてこうなっているの?」など助言者やパネラーを呼んでみんなで考えていこうと、2001年1月21日に「労働シンポジウム」を開催することにしました。いろんな青年部から多くの実行委員に参加してもらい実行委員会形式ですすめていきます。より多くの青年が参加できるようにと中味を考えています。 |
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