愛知労働局長 君嶋護男 様

労働者の雇用と権利、暮らしを守るための要請書

2001年11月15日

 

全国労働組合総連合

議 長  小林 洋二

愛知県労働組合総連合

議 長  見崎 徳弘


 労働者の雇用と権利、暮らしをまもるためにご奮闘の貴職に敬意を表します。

 標記の件について、下記事項を要請しますのでよろしくご対応ください。

 

【要請趣旨】

 1.今日、長びく不況のもとで雇用の危機が深刻です。7月の完全失業率は史上最悪の5%、完全失業者は330万人となっています。大企業のひきつづく大規模なリストラの強行と政府がすすめる不良債権の「最終処理」(企業の清算・整理淘汰)がもたらす中小・零細企業の大倒産によって、さらなる大量失業が生み出されることは必至です。

 こうした労働者の大量失業は、労働者生活はもとより、地域経済・社会の深刻な破壊をもたらすものとして、雇用不安の解消は一刻も猶予できないものになっています。

 

 2.こうした状況のもとで、いま労働行政に求められるのは、@大企業を中心としたリストラ・人減らしを規制し、「働くルールを確立」すること、Aサービス残業など違法行為をきびしくとりしまることなどです。

そのためにも、以下の項目を実現するよう要請します。

 

【要請事項】

 1.解雇権濫用法理や整理解雇4要件を厳格にまもるよう企業を指導・監督すること。

 2.厚生労働省通達にもとづき、ただ働きのサービス残業を根絶するよう企業への指導・監督をつよめること。必要な労働局の人員を増員すること。

 3.最低賃金法違反をきびしくとりしまること。

 4.地方労働審議会労働者側委員を公正に任命すること。また、地域産業労働懇談会を定期的に開催し、希望する労働組合を参加させること。

 5.愛知労働局として「労働基準法周知徹底月間」「サービス残業取り締まり月間」をさだめて労働法規の遵守を徹底すること。また悪質な違反事業者の企業名を公表すること。

以上


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