トヨタ自動車株式会社 社長  張 富士夫 殿
中部電力株式会社 社長 川口文夫 殿
新日本製鐵株式会社 社長  三村明夫 殿
株式会社松坂屋 社長 岡田邦彦 殿
名古屋鉄道株式会社 社長 木村 操 殿

「青年に仕事を」要請書

2003年11月21日及び28日

愛知県労働組合総連合

議 長 見崎 徳弘


 

 貴職のご努力に敬意を表します。

 さて一向に出口の見えない不況が続いています。一部企業では利益回復の動きも見えますが、個人消費の低迷と深刻な雇用情勢が続き、中小企業では引き続き多くが不況感をつのらせています。

 昨今、爆発,火災など大企業での重大事故が相次いでいますが「この原因の一つに、リストラなどで安全管理が手薄になっている」(中日9/25)「点検は業者任せ」(10/8朝日)など人員削減の問題が指摘されています。またサービス残業の摘発が相次いでいますが、サービス残業はもちろん、長時間残業をなくせば数百万人の雇用が生まれることも指摘されています。

 その一方で多くの企業で来春の新卒者採用が手控えられたままとなっています。中には派遣労働の解禁などで高卒採用をゼロにした企業もあります。このような企業姿勢は社会的責任を放棄したものと厳しい指摘をせざるをえません。

 人員不足で事故を起こした企業、サービス残業で摘発を受けた企業ではその分、正社員の雇用を増やすことが社会的な責任の取り方として必要だと考えます。

 いま、青年は10人に一人が仕事につくことができていません。収入も地位も不安定なフリーターが417万人にものぼっています。就職難で将来に展望を持てず「自分は社会に必要とされていないのでは」と思う青年も少なくはありません。貴職におかれましては、青年をはじめ正社員の採用を拡大されるよう要請致します。

 

 

  1. 青年の正社員採用枠を増やすなど雇用の拡大でサービス残業と長時間残業を解消すること

  2. リストラをやめ、経験豊富で安全管理に必要な人員を確保すること。

以上


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