名古屋港管理組合

管理者 神田真秋 殿

オーストラリアのフリゲート艦「キャンベラ」と海上自衛艦「はるさめ」の

名古屋港への入港を拒否するよう求める申入書

2005年4月15日

平和と憲法を守る港区連絡会 代表委員 福田義彦

愛知県労働組合総連合 議長 見崎徳弘

安保破棄・諸要求貫徹愛知県実行委員会 事務局長 福田秀俊

原水爆禁止愛知県協議会 理事長 沢田昭二

愛知県平和委員会 理事長 井上利雄


 

 4月19日から26日まで、名古屋港にオーストラリアのフリゲート艦キャンベラ、また18日から22日に海上自衛艦はるさめが入港しようとしていることが明らかになった。

 名古屋港は、平和な商業港であり、県民・市民の憩いの場である。この名古屋港にオーストラリアと自衛隊の軍艦を入港させることは、名古屋港を軍事に使用することであり、容認することはできない。

 オーストラリア国は、イラク市民を無差別虐殺などを行うアメリカの無法な戦争・占領に、有志連合の一員として参加し、派兵を継続させている。さらにイラクのサマワに駐留している自衛隊の宿営地の治安を、撤退したオランダ軍からイギリス軍とともに引き継いでいる。こうした無法な占領に加担している国の軍艦の入港は許されない。

自衛隊は武装しているアメリカ軍兵士を輸送するなど「人道復興支援」の名のもとに、戦争協力をしている。

 キャンベラの入港目的は「愛知万博」の関連行事としている。万博の最大のキャッチフレーズは「自然との共生」をうたい文句にしているだけに、最大の環境破壊である戦争の道具が関連行事であるならば、万博の趣旨から考えてもそれに沿わないことは明らかであり、その認識が大きく問われる。そのような行事を行う必要はなく、名古屋港に寄港する必要もない。

有事法制と関連法は、アメリカが引き起こす戦争に民間の港湾や空港などを提供することとしている。98年8月にアメリカの軍艦モービル・ベイが入港して以来、01年8月ゲアリー、04年3月ブルーリッジと軍艦があいついで入港しているが、今回はそれに続くものである。これは名古屋港の軍艦使用の実績を作るためであり、入港を許すことはできない。

 名古屋港は、先の大戦で大きな被害をうけ、その機能がマヒした。これは、日本が無法な侵略戦争を行った結果である。戦後の日本は、その反省から日本国憲法の平和原則を確立し、港湾を国の支配から地方公共団体の管理に移した。いま、その意義が名古屋港で鋭く問われている。

 以上の趣旨より、貴職が、オーストラリアのフリゲート艦キャンベラと海上自衛艦はるさめの名古屋港への入港を認めないよう、強く要請するものである。

以上


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