愛労連2008年夏季闘争方針

2008年6月14日

愛労連2008年度第2回評議員会



(1)情勢の特徴

仙台高裁につづき、大阪高裁でも被爆者集団訴訟で原告が全面的に勝利しました。判決は国が新たにもうけた基準で排除された原告についても訴えを認め、国は上告を断念しました。「被爆者援護・核兵器即時全面禁止」を求める平和行進・原水禁世界大会を大きく成功させ、厚労省に全面的な解決の「政治的決断」を迫ることが必要です。

原油高・原材料高でガソリン・食品の相次ぐ値上げは国民のくらしと営業に大きな負担となってきています。6月からはガソリンが再度10円以上の引き上げとなり燃料費の高騰は通園・通学や公共交通機関の運賃引き上げを招きかねない状況です。印刷業界では紙が15%も値上がりしておりいっそう厳しくなっています。また住宅ローン金利も0.4%程度上がっており、サラリーマンなどの家計に大きな負担となってきています。物価の高騰は低所得者ほど生活への負担が大きくなり、最低賃金の引き上げがますます重要になっています。また中小企業での労働条件向上のためには原料高を反映させた「適正な下請単価」の引き上げを補償する世論をつくっていくことが必要です。

この夏は、原水禁大会や日本母親大会などの大きな取り組みがあります。若い世代への参加を思い切ってひろげ、愛労連の運動を次世代にしっかりつなげていきましょう。

(2)主なたたかい

@夏期一時金闘争

6月末決着を目標に闘争を集中します。ストライキを行う単組・支部への激励行動を行います。事前に愛労連に予定を連絡ください。

またすでに賃金交渉と同時に決着した組織は妥結結果を集中してください。

A最低賃金闘争

7月から施行される改正最賃法に基づいた大幅な引き上げとなるよう運動を強めます。生活保護の基準地域を県庁所在地にすること、税金・社会保険の控除分を含めた内容とすることなど中央最低賃金審議会、地方最賃審議会に対して個人・団体署名を強めます。

8月上旬に予定される地方最賃審議会に対して619日ハンガーストライキ、7.17最賃・人勧デーにむけて715日に宣伝行動を行います。また委員任命について不服申し立てを行います。審議会と各委員に対しての意見書運動に取り組みます。また議事の全面公開と議事録の開示を求めます。

B人勧闘争

8月中旬に予定される人事院勧告にむけて、国公、公務共闘などと共同して運動を強めます。715日に昼休み集会を行います。

C原水禁大会・平和のたたかい

8月4日〜6日開催される原水禁世界大会(広島)への積極的な参加を呼びかけます。とくに青年層が多く参加し交流できるよう各単産・地域に協力を要請します。

愛知の被爆者集団訴訟を支援し、全面的な解決をせまる運動を強めます。

6.23安保破棄の県民集会、7.13横須賀集会に参加を呼びかけます。また812日から開催される「平和のための戦争展」(名古屋市公会堂4Fホール)にも参加をよびかけます。

  D日本母親大会の成功を

「生命(いのち)を生み出す母親は、生命を育て、生命を守ることを望みます」をスローガンに開催する第54回日本母親大会が19年ぶりに愛知に来ます。726日(土)に名工大などで分科会、27()にポートメッセで全体会を開催します。

54年アメリカのビキニ水爆実験に反対し、平塚らいてうが国際民主婦人連盟に原水爆禁止を願う日本女性が参加したのが、世界母親大会のきっかけです。愛知での開催を機に、母親大会の歴史を学び、女性の運動を大きくひろげましょう。愛労連では3000名の目標で各単産女性部が奮闘しています。

また愛労連には要員の要請もあります。交通案内や会場設営に積極的に協力します。(具体的な人数、集合時間等は別紙)

  E第17回サマーセミナーINあいちの成功にむけて

全労連東海北陸ブロックの第17回サマーセミナーが今年愛知で開催されます。913()15(月・祝)、あいち健康プラザ。サマセミは企画準備から当日の運営まで青年自身が参加してつくっており、サマセミをとおしてたくさんの役員を生み出してきました。この数年は各県順番に開催し、それぞれの県労連の青年部活動を活性化させてきました。今年は愛知県開催ですので、各組合の青年活動活性化のチャンスとして積極的に位置づけ、100名の参加目標と、実行委員会に多数参加できるよう援助を強めます。

   F後期高齢者医療制度廃止にむけた取り組み

政府・与党は制度の一部手直しを行いましたが、年齢で差別する本質は変わっていません。一方、参院で可決した廃止法案は民主党などの審議拒否で審議が行われていません。私たちはこの制度の廃止を求めて運動を続けます。当面、地元国会議員に対し、衆院での審議を開始するよう要請FAXを行います。


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