労働行政の発展にご尽力されていることに敬意を表します。
さて、私たちは4月20日に貴職に対し、「時給1000円以上」への引き上げをはじめ、いくつかの要請をおこなってきました。そのなかで、私たちが強く望んだ労働者代表委員の任命について、愛労連が推薦する候補者を排除し、連合独占という従来の偏向任命をおこないました。このことに改めて強く抗議するものです。
今年の最低賃金改定にむけて中央で議論が開始されました。先の国会では「最低賃金法改定案」上程されたものの、継続審議となりました。「生活保護施策の配慮」の文言を入れた「改定案」でしたが、これが継続となったことで中央最賃審議会使用者委員のなかから「従来どおり」「ゼロ改定」との声もだされていると聞いています。しかし、政府の「成長力底上げ戦略推進円卓会議」では、最低賃金引き上げについて議論がおこなわれ、引き上げに関する「根拠」についても提示されました。また7月13日の中央最低賃金審議会では「目安審議に際して留意すべき考え方」がだされ、柳沢厚生労働大臣もあいさつのなかで「従来の考え方のたんなる延長線上ではなく……働く人の賃金底上げがおこなわれるような議論」を要請しました。
国際的にみても日本の最低賃金は、最も低い水準になっています。これまで日本を下回っていたアメリカでさえ、250円近い引き上げを09年1月から実施することが決定されました。
こうしたなか私たちは6月20日に、時給694円にちなんで「694分(AM8:00〜PM7:34)のハンガーストライキ」を実施し、引き上げをアピールしてきました。さらに時給引き上げを訴える宣伝行動もおこなっています。最低賃金に関する私たちの要求と労働者の実態を審議会の議論に反映するよう、以下の事項について実現できるよう改めて要請するものです。
記
1.愛知の最低賃金を「時給1000円以上」に引き上げをめざし、「円卓会議」や国会の議論をふまえて大幅に引き上げること。
2.審議会において、最低賃金生活体験者・パート労働者などからの「意見陳述」の場を設定するよう審議会に働きかけること。
以上