2009年1月7日

名古屋市長
松原武久 殿

愛知県労働組合総連合
議 長  羽根  克明

「旧船見寮」の開設期間延長についての要請


 

 日頃、市民生活安定のためご努力に敬意を表します。

 さて、貴職もご尽力いただいておりますが、トヨタが引き金となった「非正規・派遣切り」による失業者が市内にあふれています。今回の事態は99年の派遣法改悪による非正規労働者の急増と、自動車産業での大量の「出稼ぎ派遣」により解雇と同時に住居を失うという、10年前にはなかったものです。そのため、雇用保険の申請に必要な「居所」の確定ができないなど、これまでの制度では対応できない事態が多発しています。生活保護の申請にも一時保護施設が使用されてきましたが、これもすでに満杯状況です。年末年始については「旧船見寮」などを使用してしのいできましたが、6日をもって閉鎖されれば400人もの労働者が路頭に迷うことになりかねません。

 今回の事態は製造業にまで労働者派遣を解禁させてきた行政の責任が問われる問題であり、「政治難民」と言えます。愛知県・名古屋市も自動車産業により一定の税収を得てきたことは間違いありません。

 私たちは人道的な立場から貴職に対し以下のように要請いたします。

 

 

1.無料宿泊所「旧船見寮」の開設期間を大幅に延長すること。

 

2.区役所の相談体制を強化して、必要な人に生活保護を適用できるようにすること。

 

3.無料宿泊所や区役所などにハローワークの臨時相談窓口を設けるよう愛知労働局に要請すること。

以上


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