2009年12月14日

愛知県知事
神田 真秋 様

愛知県労働組合総連合
議 長  榑松 佐一

県労働委員会労働者委員の選任と雇用に関する緊急要請書


 

 日頃県民生活の安定へのご努力に敬意を表します。

 さて私ども愛労連は本年11月17日を持ちまして結成20周年を迎えました。1989年の労働戦線再編成より20年の年月を経てそれぞれの労働団体の活動も定着し、社会的にもそれぞれの役割が評価されております。

 昨今では「派遣・非正規切り」が横行する中でマスコミも「解雇された非正規労働者を支援しているのは連合に加盟しないユニオンや愛労連」と報道しています。愛労連の労働相談110番には今年に入ってからすでに2千件をこす相談が入っています。日系外国人は700人がJMIUに加入して交渉を行い、ベトナム人研修生も毎週のように相談にきています。

 その一方で、愛知県の労働行政においては未だに「愛労連・非連合」排除が続いております。労働委員会を始め、各種審議会委員などでは99.9%が連合愛知加盟の組合から委員が任命されております。知事との面談は過去一度も行われておりません。結成20周年を機にこのような偏った労働行政を改め、労使協調路線をとらない労働組合・労働団体に対しても平等な対応をされるよう要望いたします。

 当面知事に対し以下の緊急の要望をお願いいたします。

 

 

1.県労働委員会労働者委員など各種委員会への労働団体からの選任にあたっては、愛労連・非連合など少数組合からも委員を選任すること。

 

2.解雇・賃金未払いが増加するなか、雇用保険の失業給付が切れても就職先が見つからない労働者が月を追って増えています。労働相談から給付や貸付金、税金・国保料などの各種減免および生活保護手続きなどが一度に対応できる「ワンストップサービス」を県下各地で開催すること。

 

3.住宅耐震工事や市町村道・橋梁補修など生活関連の公共事業を増やし、少なくとも半年以上働くことのできる緊急雇用事業を行うこと。

 

4.生活保護の急増に見合うケースワーカーの増員ができるよう、国に対して支援を要請すること。

 

以上


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