愛知県民の皆様へ

「県民投票条例制定講求署名の提出にあたって」

アピ一ル

2000年5月23日
県民投票を実現する会


 (1)私たちは、3月15日から2か月間にわたって「2005年『愛知万博』開催の是非を間う県民投票に関する条例制定請求」の署名活動を全県下ですすめてきました。本日その署名簿を全市区町村の選挙管理委員会に提出しましたが、署名数は全県で315,295人(22日22時迄の集約分)でした。この数は法定必要署名数の108,960人(有権者の2%)を大幅にうわまわり、有権者の5.787%に当たります。また署名集め人(受任者)は最終的に16,370人に達しました。この度、このように多くの署名をいただいたこと、また多くの方々に署名集め人になっていただいたことは、「愛知万博」開催にたいして、いかに多くの県民が疑問や批判を抱いているかを示したものと考えています。ついては私たちが「本請求」を行った時には、愛知県知事と愛知県議会がこのような県民の声を真剣に受け止め、県民投票の実現に向けて必要な措置をとられることを強く要請するものです。

 

 (2)万博などのビッグイベントを行うとき、住民投票を行って「住民の意思を闘うこと」は住民自治の精神からいっても当然のことです。しかし愛知県知事は、これまで「愛知万博」の開催について県民の意思を問うことなく強引に推進してきました。その意味からいっても、愛知県は直接請求を受けて県民投票をすべきであると考えます。ウィーンやハノーバーの事例をあげるまでもなく、万博開催において住民投票を行うことは、世界の常識となっています。昨年11月に来日した当時のBIE議長も「十分な県民合意」を求めていました。

 (3)私たちが署名運動を行っている聞にも、国や県では、BIE等の指摘を受けて当初計画の見直しや博覧会協会に「万博検討会議」の設置をきめるなど、小手先の対策におおわらわです。しかし、見直しをしたといっても「海上の森」での開催に固執するなど、まだまだ多くの問題を抱えています。また「青少年公園」における自然破壊問題や県の財政危機の深刻化などの新たな問題も生じて来ています。従って、万博開催を根本的に考え直す必要性がますます高まってきていると考えます。こうしたことから県民投票の必要性が大きくなってきています。

 

 (4)私たち「県民投票を実現する会」では、6月20日前後には愛知県知事に「本請求」を行う予定にしています。私たちは愛知県議会が、署名に込められた県民の声に応え、良識ある決定を下すことを県民とともに注視し、引きつづき宣伝活動や情報公開活動、県会議員への要請行動などを粘り強く、行っていく計画です。今後とも県民の皆様のあたたかいご支援をお願いします。

 

 (5)最後になりましたが、今回の署名活動へのご支援、ご協力をいただいた県民の皆様に心からお礼を申し上げます。また、この署名ができなかった有権者以外の方々には議会議長への「要請署名」にご協力いただきました。あわせてお礼を申し上げます。

 

以上


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