【アピール】

県民のみなさんへ

テロと報復戦争に反対し、憲法9条を守る愛知県民集会のアピール  

2001年11月11日

テロと報復戦争に反対し、憲法9条を守る愛知県民集会

   

 いま、アフガニスタンでは、何の罪もない子どもや母親が、毎日殺されています。

 NGOや国連赤十字施設も破壊し、クラスター爆弾を使い核兵器の使用さえ辞さないと言うアメリカの態度には、およそ正義を感じることはできません。私たちは「アメリカは爆撃をただちに中止せよ」と強く要求します。

 「報復戦争」は「文明社会の行い」ではなく、「野蛮時代」へ逆戻りです。それは、テロを根絶するどころか、テロと報復の連鎖を生むだけです。私たちは、いかなる理由にせよ一切のテロに反対します。

 9月11日の「事件」は、「テロ根絶」が21世紀の人類の安全にとって避けることの出来ない大きな問題であることを、世界の人々に示しました。

 そして、愛する息子がテロの犠牲となった、アメリカの一人の父親が「殺された息子は決して報復戦争は望まないと思う。法にもとづく裁きでテロをなくしてほしい。」と訴えた言葉は、21世紀を生きる人間の理性の声とも言えます。

 テロに対して報復戦争という暴力を行使しているアメリカが、いま、新たなテロの影に脅えている現実は「戦争」が決して問題の解決にはならず、悲劇をいっそう深刻にすることを示しています。

 ましてや、憲法で「永久に戦争を放棄」した日本の政府が、難民支援を困難にさせる自衛隊の派遣、報復戦争への参加を急ぐことは、国際的背信行為であり、断じて許してはなりません。

 

 私たちは本日の集会の名において

 1.アメリカは報復戦争をただちに中止すること。

 2.国連が中心になってテロ犯人を国際的な法の裁きでテロ根絶の道をひくこと。

 3.日本政府は自衛隊の海外派遣・報復戦争参加を中止し、国連中心の問題解決と難  民支援に国際的役割を果たすこと。

 

 以上のことを強くもとめます。県民のみなさん。いまこそ憲法9条を守る世論と運動を共につくりあげましょう。 21世紀が人間の尊厳と社会正義のある平和の時代となるよう、共に一歩をふみだしましょう。

 
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