労働者・県民のみなさん!
第72回・2001年メーデーは、20世紀の労働者のたたかいの前進と成果をふまえ、希望ある新世紀をつくるたたかいのスタートです。
みなさん!
いま政府・財界は、私たちの願いと世界史の本流に背いて、労働者・国民にたいへんな犠牲と困難を押しつけています。
メーデーの始まりから掲げられた8時間労働制をはじめ、たたかいの中で築き上げた「働くルール」や、年金・医療・福祉など「社会保障制度」をあいついで改悪しています。また、戦争法を強行し、改憲・有事立法まで公然と口にしています。消費税5%の増税で国民消費を冷え込ませ、不況を長引かせています。産業の空洞化やリストラ「合理化」で、失業・雇用問題を深刻にしています。この歯止めのない悪政と大企業の横暴に、労働者・国民の怒りは大きく広がっています。
こうした情勢のもとで私たちは、2001年国民春闘では大幅賃上げ、どこでも誰でも月15,000円以上・時給100円以上の底上げ、不払い(サービス)残業根絶、労働時間短縮で雇用確保、解雇規制法の制定などとともに、消費税3%に戻せ、年金・医療改悪反対、介護保障制度の充実、補助金カット反対、万博・空港・徳山ダムに税金を使うな!、国民泣かせ・汚職腐敗の自公保連立政権打倒など、切実な要求で共同闘争を拡げてきました。
労働者・県民のみなさん。
21世紀初頭の緊急課題は、自由で独立した一人の人間としての労働者の尊厳の保障、「はたらくルール」の確立であり、地域経済を活性化し、中小企業・業者が元気な「街づくり」、安心を保障する社会保障制度の充実、子どもたちがのびやかに育つ教育・社会の実現、憲法が生きる平和な日本です。
労働者・国民の多くが望むこの緊急課題を一日も早く実現するために、いっそう力を合わせましょう。当面、国民春闘勝利へ向けて引きつづき奮闘し、財界・大企業の横暴、国や地方の悪政への批判を強めて、要求の前進、「国民が主人公」の政治の実現へ、草の根から運動を前進させましょう。
「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」のメインスローガンを高くかかげ、21世紀を平和で豊かな働くものの世紀とするために、力づよく前進しましょう。
第72回メーデー万歳!