日本政府が、12月4日にテロ対策特措法にもとづきインド洋へのイージス艦の派遣を決めたことに、満腔の怒りをもって抗議する。
日本からのイージス艦の派遣は、アメリカが進めているイラクへの武力攻撃の計画に事実上の協力と支援をすることになるものであり、断じて許せない。
昨年のアフガニスタンへの報復戦争のときも、アメリカは日本政府にイージス艦の派遣を要請したが、自民党内からでさえ憲法に反する「集団的自衛権の行使につながる」という反対意見が出て、政府は派遣を断念せざるをえなかった。
イージス艦は高度な情報の収集と処理能力を持っており、戦場では極めて攻撃的な役割を果たすものである。このようなイージス艦が、アメリカの軍事行動とともに行動をすることは、まさにアメリカの戦争に参戦することのなにものでもない。
国民は、日本政府が平和憲法にもとづき平和的な手段で、イラク問題に貢献することを望んでいる。憲法に反する集団的自衛権の行使となるイージス艦などの派遣は、決して求めていない。
わたしたちは、臨時国会の開会中にイラク攻撃反対、有事法案廃案を訴え、毎週土曜日の街頭宣伝、新聞への意見広告の掲載、愛知県民集会の開催と、さまざまな行動を展開してきました。“戦争反対、平和を守れ、憲法9条を守れ”という思いで行動してきました。街頭宣伝行動を通じて、町ゆく人々の平和への願い、イラク攻撃への不安を肌で感じてきました。
日本国憲法を遵守し、誠実にその実現をめざす立場にある貴職のとるべき態度は、平和的な手段による国際社会への貢献である。
アメリカの戦争に加担し、憲法を蹂躙するイージス艦の派遣はただちにやめることを、強く求める。
以 上