愛知県にくらし、はたらく、みなさん
8月6日広島、9日長崎に、アメリカが原爆を投下してから今年で59年目の夏を迎えます。
平和への願いをこめ「一歩でも二歩でも」、あいち平和行進に参加されることをよびかけます。
イラク戦争から1年、「3・20国際共同行動」は、世界中で平和を求める声がかけめぐる1日となりました。愛知県でも、久屋市民ひろばでの3000人を超える「平和」の人文字行動をはじめ、各地で共同行動が市民の手でひろげられました。
世界をウソによって欺き、無法な戦争にのりだした米英両国政府と、それに追随して無法な戦争に支持・加担した小泉内閣の責任が厳しく問われています。
無法な戦争をはじめたアメリカは、こともあろうに、使いやすい核兵器、小型核兵器の開発・研究に着手し使おうとしています。核兵器の使用は、人類の生存とすべての存在を破壊する、人類社会に対する犯罪です。同盟国である日本は、アメリカの核の傘のもとで核兵器持ち込みを事実上受け入れ、アメリカの起こす戦争に従うために、自治体も民間人も動員できる有事法制を成立させ、さらに憲法改悪まで狙っています。さらに、愛知では、空飛ぶガソリンスタンドといわれる空中給油輸送機が小牧基地に配備されようとしています。
私たちは、決して忘れてはなりません。ヒロシマ、ナガサキ、ビキニを。広島、長崎の原爆投下で20数万の人々が死んでいったことを。人類と核兵器は絶対に共存できません。
この半世紀の間に、2千回以上の核実験が行われ、核兵器開発による被害者は世界中で数百万人にのぼっています。南太平洋の美しい珊瑚の島も、広大な大陸の原野や湖、川も放射能汚染で再びよみがえることが難しい死の場所となり、幼いこどもたちがガンになるなどの悲劇がいまも続いています。
私たちは考えなければなりません。核兵器に使われるほんの少しのお金で、世界中の飢餓、貧困、栄養不足などでいまも亡くなっている子どもたちを救うことができることを。いまなお苦しみ生き続ける28万人の被爆者がいることを。
県民のみなさん、ともに行動しましょう。
「戦争はいや」、「核兵器なんていらない」、「平和憲法を守ろう」、「国・厚生労働省は原爆症の認定をせよ」は、みんなの思い。そのために自分のできることからたちあがりましょう。
やっぱり平和が一番!未来のこどもたちに、戦争も核兵器もない、平和で住みよい、緑ひろがる地球を贈りましょう。そのために私たちは、8月の広島・長崎の地をめざし、子どもからお年寄りまでみんなで戦争のない核兵器のない平和な世界と日本の実現をめざして歩きます。
すべての人々が力をあわせ、あらゆる立場の違いを越えて、「一歩でも二歩でも歩きましょう」の声を大きく広げましょう。
来年2005年は、戦後・被爆60周年。なんとしても核兵器廃絶の大きな転機をつくりだしましょう。
私たちは、全国・県下津々浦々から多くの市民のみなさんが、原水爆禁止2004年世界大会が開かれる広島・長崎にむけた「核兵器廃絶2004年あいち平和行進」へ参加するようこころから呼びかけます。