7月22日から7月25日まで海上自衛隊横須賀地方隊が「伊勢湾マリンフェスタ’05」として、伊勢湾において護衛艦など12隻とヘリコプター9機を動員、23日・24日には体験航海に、名古屋港ガーデン埠頭から6,500人もの市民を乗せ、「展示訓練」を見学させようとしています。
名古屋港には6隻の軍艦等が入港予定になっていますが、「マリンフェスタ」は愛・地球博のパートナーシップ事業として、7月25日には特務艦「はしだて」にて愛知県知事、博覧会協会会長、日本館館長などを招いて昼食会を実施するとしています。
今、アメリカなどが行っているイラク戦争では、毎日多くのイラク人が殺されています。イラク戦争は、大量破壊兵器も見つからず侵略戦争の実態が明白となり、これまでアメリカなどの戦争に協力していた多くの国も次々に撤退しています。
ところが自衛隊はアメリカの後方支援の名目で、侵略・攻撃部隊への武器及び兵隊・油の輸送などを引き続き行っており、今回の「展示訓練」に参加する軍艦のなかでも護衛艦「はるさめ」「あさぎり」などがイラクに出動しています。
このように、全面的に戦争協力している軍艦を名古屋港に迎え入れ、しかも、環境を守ることを大きな柱に「自然の叡智」をテーマにしている愛知万博にパートナーシップ事業として受け入れることは、開催の趣旨からしても疑問を感じざるを得ません。
言うまでもなく軍艦は戦争の道具であり、平和であればこそ開催できる万国博覧会とは相容れるものではありません。