本日、自民党総裁選で、予想通り安倍晋三官房長官が選出された。9月26日から始まる165臨時国会では、安倍内閣が誕生することとなる。
安倍晋三氏は、現在の憲法と教育基本法を「占領時代の残滓(ざんし)」と呼び、これを変えることで「精神的にも占領を終わらせることになる」とする人物である。
安倍氏は、靖国神社崇敬奉賀会主催シンポで「命をささげる人がいなければこの国は成り立っていかない」と述べ、「国を愛する態度」など20に及ぶ「徳目」を並べ、教育基本法の抜本改悪に執念を燃やしている人物である。そして、現行教育基本法第10条を変えて、教育を国家統制のもとに置き、戦前回帰を図り、国民を戦争に駆り立て、アジアの人々と再び「戦わせる政治家」である。
安倍氏は、5年のスパンで憲法を変えると表明した。そのために、165臨時国会で、民主党を巻き込んで改憲手続き法=国民投票法の成立を図ろうとしている。
そもそも憲法を変えようとしなければ必要のない法律が国民投票法である。そして、法案の中身たるや、国会の議席に応じて税金でテレビコマーシャルも新聞広告も可能とするものである。国会内の議席はともかく、国民の中では憲法九条を守れ、が多数を占めていることは各種世論調査で明らかであるにもかかわらず、改憲キャンペーンが私たちの税金で大手を振ってされようとしているのである。
安倍晋三氏に率いられた自民党と、平和も福祉もかなぐり捨てた公明党が手を組んで国民に襲いかかり「美しい国」をつくろうとしている。民主党もまた、教育基本法、国民投票法で民主党案なるものを出してその土俵にのっている。
さあ、「美しい国」にノーの声を上げよう。悪政に立ち向かう意気込みを知らせ、一人の参加者から組織者となり、職場、地域、家庭に戻ったら、直ちに、教育基本法改悪、改憲手続き法など悪法阻止の運動の先頭に立とう。
主催 憲法と平和を守る愛知の会/憲法と教育基本法の理念を実現する会