メーデー主催者挨拶

第78回愛知県中央メーデー主催者挨拶

2007年5月1日

第78回愛知県中央メーデー実行委員会

実行委員長  羽根克明(愛労連議長)

   

 

 

 第78回愛知県中央メーデーに参加をいただきました労働者・勤労市民のみなさん、大変ご苦労様です。そして県下では、この中央会場以外でも6カ所の地域メーデーが開催されていることを報告し、皆さんとともに喜び合いたいと思います。

 

 みなさん。

 いま、まさに改憲手続き法案をめぐる攻防が、ぎりぎりの段階に入っています。安倍内閣と自民・公明の与党は、十分な審議も行わず、しゃにむに参議院での採決を強行し、成立をはかろうとしています。

 この改憲手続き法案は、言うまでもなく憲法を改悪し、9条を変えて、日本がアメリカと一体となって海外で戦争をしようとするものであり、断じて許すことはできません。しかも、最低投票率さえ定めず、投票率によっては国民総体からみればごく少数の賛成でも改憲が可能となることや、500万人にもおよぶ公務員や教員の運動に制限を加えること。そして、資金にものを言わせる有料CMなど、党利党略の欠陥法案であり、廃案にするしかありません。

 多くのマスコミも、国民の理解と納得抜きのこの拙速な国会運営を批判し、慎重な審議をすべきと意見表明しています。

 最近のいくつかの世論調査では、いずれも「憲法9条は変える必要はない」との意見が「9条をかえるべき」を大きく上回っており、これが国民の多数意見です。全国津々浦々の地域や職場に広がっている「9条の会」や憲法改悪反対の一点での共同のたたかいが、国民に広く浸透しつつあることを示すものだと思います。

 連休明けの山場に向け、引き続き運動を強め、改憲手続き法案を廃案に追い込もうではありませんか。

 

 みなさん。

 「格差と貧困の拡大」が大きな社会問題になっています。その主要な要因は、契約・派遣・臨時・パートなどの非正規労働者の増大にあります。日本の働く方々の1/3は非正規労働者、若者に至っては1/2が非正規労働者であり、深刻な事態となっています。その多くは年収200万円以下で、まじめに一所懸命働いてもぎりぎりの生活であり、「ワーキングプアー」という言葉さえ生まれています。

 労働者派遣法をはじめ「働くルール」の改悪は、労働環境破壊とさらなる格差の拡大をもたらしています。

 残業代ゼロ・過労死促進の「ホワイトカラーエグゼンプション」の導入を許さず、最低賃金の抜本的改善、均等待遇、不払い残業根絶、まともな雇用の確保を要求し、働くものの団結で安心してくらせる社会を実現しようではありませんか。

 

 みなさん。

 小泉内閣から安倍内閣に引き継がれた構造改革路線は、国民生活のあらゆる分野でひずみをもたらし、新たな貧困をもたらしています。

 昨年の定率減税の半減に続いて今年は全廃と、2年連続の庶民大増税です。医療・年金の改悪と相まって国民生活を直撃しています。そしてさらなるねらいは消費税の大幅アップ。こんな悪政は、ただちにやめさせなければなりません。

 7月の参議院選挙は、政治の流れを変える絶好のチャンスです。自民・公明の安倍内閣にノーの審判を突きつけようではありませんか。

 以上申し上げて挨拶といたします。

 働くものの団結万歳。第78回メーデー万歳。


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