NO.262

2000年1月21日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 見崎徳弘


労働者の苦しみや痛みを受けとめた

見解をだせ!

木村刃物・退職金切り下げ争議で、基準局に見解を迫る

 愛労連リストラ対策委員会は、木村刃物争議で、1月18日、愛知県労働基準局と交渉しました。

 当初、当該の名古屋東労働基準監督署は、JMIU木村刃物分会の要請に対し、「退職金規程の変更を了承していない従業員には、就業規則に従って支払わなければ、労働基準法違反」と明言していたにもかかわらず、1ヶ月後、「労使協定は就業規則に最優先し、多数組合の協約の拘束力は、他の少数組合にもおよぶ」との解釈を持ち出し、労基局とも相談したが、「退職金を三分の一に減額し、五年間月賦で払うことは、直ちに違法とは言えない」と前言を180度翻しました。

 交渉の中で、基準局見解を求めたのに対し、「多数組合の結んだ協約の内容が少数組合に対しても効力がおよぶか否かは、両方の裁判例が出ているので、どちらとも言えない。裁判で争わない限り、決着がつかない」などと無責任な発言をしました。

 交渉団からは、「労使の労働条件の向上が前提の労働基準法の精神からも著しく反するのではないか」、「就業規則の不利益変更は合理的な理由がないとだめと全動労55歳賃金切り下げ裁判で判例が出たばかり」、「解雇予告のあとに、退職金を切り下げるなんて人の弱みにつけ込んだやり方だ。たとえ解雇するにしても、退職金は割り増しが常識。労基局としてこれを認めるのか。人の道に反しないのか」など、発言が相次ぎました。あらためて、基準局は、事実経過や裁判例など調査して2週間後に見解を出すと約束しました。


住友電設・鈴木過労死裁判団体定期保険訴訟

名古屋地裁で勝利和解

安全保護対策 の充実を約束

 住友電設に勤めていた夫が、過労で持病の喘息を悪化させ死亡したのに、会社が夫にかけていた団体定期保険を会社が支払わないのは、不当だと遺族の鈴木美穂さんらが住友電設を相手に、損害賠償など計2億円余の支払いを求めていた訴訟の和解が、名古屋地裁で成立しました。この和解では、会社側が遺憾の意を表明。また今後の従業員の安全保護対策の充実を約束しました。

 引き続き労災認定裁判にご支援を!

 鈴木さんの過労死裁判を支援する会と一宮地区労連は、「実質的に会社の責任を認めた内容で評価しています。残された労災認定訴訟(昨年9月13日名古屋地裁で労災認定の勝利判決が出されたが被告が控訴)では、住友電設が責任を認めて損害賠償をしたのだから名古屋東労働基準監督署長は、名地裁の判決に従い控訴を取り下げるべき」と見解を表明。「残された労災認定裁判に全力をあげます。要請署名等、いっそうのが支援とご協力を」と訴えています。

 


昨年1年間の労働相談は400件近くに

〈愛労連労働相談ニュースNO.1〉

 愛労連の「労働相談110番」は、昨年12月には29件の相談があり、昨年1年間では398件になりました。

 相談内容は、「解雇・退職強要」が142件でトップ、「賃金・残業代」が63件、「労働災害・職業病」が31件、「労働時間・休暇」が22件、「退職金不払い」が10件と続いています(グラフ参照)。

 愛労連への労働相談が激増する労働者の状態悪化のなかで、新たな組合結成が相次いでいます。リストラ・人減らしと賃金・労働条件改悪攻撃、不況下での中小経営の悪化のなかで、「黙っていては暮らしも雇用も守れない」という意識も少しづつ広がり始めていることも、最近の特徴のひとつです。

 

パートも権利が主張できるんだと学んだ相談者からの手紙)

愛労連には、2年間に2度もお世話になりました。

 1度目は2年前、私が103万円以内で働いていたことに対し、会社が週5日・9時〜17時40分までという社員並みの労働時間でパート身分、また拒否すれば解雇という無謀な条件に対し愛労連の仲介で9時〜16時半で折り合いがつき、一件落着。

 ところが昨年9月、業務の統廃合で全国の受注業務を東京・大阪へ2局集中という大々的なリストラの発表がありました。最初は社会的にも不景気でこれも仕方のないこととあきらめかけましたが、会社は業績もよく、赤字経営の末のリストラではなく、この時期にのっとってのリストラだと思いました。やはりいろいろ考えると、自分自身で納得ができず、愛労連の労働相談に電話して話を聞いてもらいました。

 会社と交渉していただきましたが、会社直属のパートではなく、派遣労働者であったため、会社は業務撤退との一点張りで押し切られてしまいました。

 でも自分としてはとうていできない交渉を愛労連の方々にしていただけたし、また慰労金も最初の提示額よりは増やしていただけたので、退職ということになっても自分でやれるだけの事はやっての終着点だったと思っています。

 まだまだ、労働組合の事を知らない方が多いと思いますが、私のようなパートでも権利を主張できるのだと思ったし、愛労連のおかげだと本当に感謝していま。お世話になりありがとうございました。(山中さん、女性、48歳)


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