NO.275

2000年8月18日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 見崎徳弘


原水爆禁止2000年世界大会
核兵器のない21世紀へ行動と共同を

 原水爆禁止世界大会・広島は6日、核兵器の脅威から解放された新しい時代を築くために世界のすべての人々に、ともに行動することを呼びかけた「国際会議宣言」を草の根から広げることを誓い合いました。

 広島県立総合体育館には、全国の自治体首長から寄せられた6000本のペナントが飾られ、7500人の参加者でいっぱいになり、10代20代が目立つ若さあふれる大会となりました。愛知からは伊豆原直団長(愛労連副議長)のもと334名が参加。参加者は愛知でいっそう運動を広げることを誓いあいました。

世界大会「うごく分科会」に参加して

 日本製の強襲揚陸艦(敵地へ上陸殴りこみ部隊を艦載)の一番艦「おおすみ」だ!船主に「4001」の数字がくっきり。

 政府や自衛隊関係者は専守防衛という。しかし、この「おおすみ」は艦内に「揚陸艦LCAC」を積み込み適地へ「上陸殴り込み部隊」をはきだすという攻撃のみを目的とした艦である。今、2番艦、3番艦の建造計画が進められている。防衛費は中期防(5年ごと)で25兆円に膨らんでいる。アメリカの戦争に全面参加する新ガイドラインこそ危険きわまる。広島の呉港は着々と攻撃型基地に変身。この実態をこのまま許していっていいのか!

(愛労連副議長 伊豆原 直)


 ミレニアム国際交流

あいち平和女性のつどい

 原水爆禁止世界大会に参加した海外代表を迎えて、女性たちの草の根からの交流集会が、今年も11日の夜・名古屋市女性会館で開かれました。

 海外代表は、ジョセフ・ガーソンさん(アメリカ)とウルクス・イリエワさん(カザフスタン)のお二人。 ガーソンさんが、沖縄サミットにあわせてアメリカの軍事基地に反対する米国民の「G8サミット首脳と沖縄県民への平和メッセージ」として7月21日づけ沖縄タイムスに全面意見広告を掲載したことなど、アメリカでの反核運動を報告すると会場から熱い連帯の拍手が寄せられました。また、イリエワさんは、カザフスタンに隣接する中国の核実験に対して核実験被害の実相調査、援助・保障を求めて活動していることを報告しました。愛知からの活動の報告もあり、核兵器廃絶の運動を世界で、日本で、愛知でさらに広めることを確認し合いました。


劇団わらび座「菜の花の沖」が公演

 8月31日名古屋市民会館中ホールで、劇団わらび座「菜の花の沖」が公演されます。

 江戸時代末期、未踏の地であったクナシリやエトロフへの航路を発見して漁場を開くなど北の海の開拓者として、また、未開の地であった北海道の整備事業をすすめ、アイヌをはじめ極寒の地に働く人たちのくらしの向上に力を尽くした回船業者・高田屋嘉兵衛。こじれきった日露のはざまで、ロシア軍艦に捕らえられながら、「みな人ぞ」の精神でロシア人たちと接し、互いの心の壁を溶かし、日露の橋渡し役を担った高田屋嘉兵衛。

 彼の波乱に満ちた人生を描いた司馬遼太郎の小説「菜の花の沖」を脚本・ジェームス三木、舞台美術・妹尾河童により劇団わらび座が舞台化、今全国を巡演しています。

 「働くものや地域に活気があってこそ物が売れる。それで儲けも大きくなる」を、商いの基本に据えたといわれる高田屋嘉兵衛。労働者や国民から搾りとることしか頭にない今の政府や大企業にも、聞かせてやりたい、見させたい、感動の舞台です。

チケットは、組合の役員か、
わらび座中部事務所まで…

052-936-5236

(公演日程)

●8月31日(木)

 18:30〜名古屋市民会館中ホール

●9月2日(土)

 15:00〜 豊橋福祉勤労会館

●9月3日(日)

 18:30〜岡崎市民会館

●9月10日(日)

 18:30〜豊川市文化会館

●9月15日(金)

 14:00〜日進市民会館

●9月17日(日)

 18:20〜安城市民会館

9月19日(火)

 18:30〜豊田市民文化会館


【愛知争議団ニュースNO. 7】

山田ドビーで、採用二ヶ月の野村さん不当解雇

 新入社員野村太郎君は、去る6月13日突然会社から「従業員にふさわしくない。6月20日付で解雇する。退職願いを提出せよ」と通告されました。解雇理由を質問しても「ふさわしくない」の1点張り。さっそく愛労連に相談したところJMIUを紹介され、組合に加入しました。

「採用2ヶ月で解雇理由も明らかでない」「こんな不当な解雇は、許せない」と会社へ毎日出勤しています。JMIUは断固たたかいをすすめます。多くのご支援を!

     JMIU愛知支部

住軽金は争議のデパート
会社の勝手を許さないたたかいに大きなご支援を

 名古屋市港区にある住友軽金属(株)と子会社スミケイ運輸(株)では、現在8名が9つの裁判をたたかっています。

 「強制出向無効」を求める鈴木明男さんは、「会社の勝手は許さない」と一人で大企業相手にたたかっていますが、職場の中で出向を言われた労働者が「俺も鈴木と同じように裁判でたたかう」と言うと、会社は直ちに、出向命令を撤回するという事例も生まれています。鈴木さんは10年前も「アルミの檻」に隔離され、これを打破した経験を持っています。「人減らし・合理化」がすすむ中で、多くの労働者が不安を持っており、このたたかいは、労働者をはじめ職制含めて支援の輪が広がっています。

 また会社は、団体生命保険で労働者が亡くなれば6680万円の保険金をひとりじめしてきましたが、近藤弘子さんは「保険金の受け取りは遺族にある」と裁判に訴えました。このたたかいに呼応して川本、松本、荒木さんの遺族が提訴しました。

スミケイ運輸も同じ穴のむじな

 スミケイ運輸も親会社と同様、保険金を全額ひとりじめしていましたが、団体生命保険で園山さんが提訴。また、河野さんは、重度障害一級に認定されていますが、死亡と同額の保険金がかけられていました。高野さんも 提訴し、今では奥さんの付き添いで車椅子で傍聴にか けつけています。

 このような労務管理は、当然組合つぶしにもおよび、スミケイ運輸親交労組を敵視し、主任だった林書記長を降格するなどの攻撃をしています。林さんは、現在不当差別・不当労働行為として、地労委に申したて、一日も早く公正命令を出してほしいとたたかっています。


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