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NO.290 |
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2001年7月18日 |
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〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル |
発行責任者 榑松 佐一 |
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許されない金融機関の中小企業つぶし | ||||||||||||
東海銀行の貸し剥がしで企業整理 退職金踏み倒しのサン・ファイングループ |
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繊維の町一宮市の老舗企業であった旧・林紡績株式会社は、昭和54年2月に会社更生法を申請して事実上の倒産をし、同年4月から更生手続を開始、同56年3月更生計画認可、同時に称号をサン・ファイン株式会社に変更しました。平成8年1月更生債権190億円を返済し、更生手続を終結。この間、関連企業12社をグループ企業としながらも、資本も人員も業務も各企業に分担して一企業グループとして事業経営を行ってきていました。 メインバンクである東海銀行は、現役で愛知紡績に出向していた伊藤輝治氏を、昭和49年11月に林紡績に入社させ、53年1月には代表取締役杜長に就任させました。以降グループ企業各社の社長や役員に就任させ、事実上関連グループの総師として実権を行使させてきました。 職場には、ゼンセン同盟サンファイン労働組合が存在し、関連企業グループ各社および各社代表者と退職金制度や退職年金制度の協定書・確認書などが締結されています。
業績悪化で銀行の借入金返済要求が強まり、合理化・リストラ提案が加速 平成10年度から急速に売上高が減少し当期利益の大幅赤字で業績が悪化しました。11年度には生産設備の大幅削減・設備廃棄をおこないますが、悪化傾向は止まらず、12年度は2月に設備廃棄をさらに増やし、人員も200人の準社員・パートを全員解雇。同8月から正社員の賃金カット、希望退職で350名を削減しました。これはサン・ファイン本体のみの実態で、現在従業員は150名までに減少しています。 一方関連企業のリストラは、株式会社サン紡毛が平成11年6月、会社清算を決定。株式会社サンファインテキスタイルが平成12年3月、会社清算を決定。株式会社サン・センコーが平成13年1月に会社破産。株式会社サンファブリックも清算中です。 一連のリストラで会社側の理由は、「銀行の借入金の負担が大きい」、「このままでは会社全体が倒産してしまう」、「まず、土地の売却や資産処分をして銀行に83億円を返済する」としています。 「まだ退職年金を2、3回しか受け取っていない」「1000万円がゼロになる」とサンファインテキスタイル(10名)やサン紡毛(3名)の労働者が愛労連の労働相談を契機に全国一般に加盟し、未払総額7300万円を支払うよう7月3日に、親会社であるサンファインに要求し、愛知労働局、愛知県産業労働部に企業への指導、東海銀行に対し未払労働債権支払いの保障をせよと運動を起こしています。 |
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地域で頼りにされる地域労連へ |
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千種・名東労連が労働相談110番を実施 |
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千種・名東労連は7月7日(土)、電話による労働相談を開設しました。事前の案内チラシには2001年春闘でとりくんだ時給マップを紹介し、千種区に9千枚、名東区に8千枚を新聞折り込みで配布しました。 当日は2件の労働相談がありました。1件目は病院で働く女性の正規職員です。「土日の休暇が与えられず、サービス出勤をしている。代休ももらえない。職員は怒っているが、上司に指示されると従わざるを得ない。どうしたらよいか」という相談です。労働組合づくりの案内をしました。 2件目は、物流部門でパートとしてはたらく女性から、「自分の部門が別会社に委託され、やめざるを得ない。これは解雇されるということか。失業保険は受け取れるのか」という相談。「会社の都合による退職なので解雇にあたる。失業保険も受け取れる」と回答しました。 千種・名東労連では、「今日、電話をかけてこなくても、今回のチラシをとっておく人がいると思う。継続して労働相談をしていこう」と話しています。 |
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厳しい情勢でも、みんなの運動で切りひらこう! | ||||||||||||
愛労連婦人協が第12回定期総会を開催 |
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6月30日(土)、労働会館本館で、第12回愛労連婦人協定期総会が代議員・傍聴者など含め72名の参加で開催されました。はじめに渡辺婦人協議長から「小泉首相の異常なまでの支持率に惑わされることなく、小泉内閣の国民に「痛み」を押しつける本質をしっかり見抜き、参議院選挙では、私たち女性労働者の要求を実現するために、職場での話し合いをすすめよう」と挨拶がされました。 討論では、愛高教から「教育3法がろくに審議もされずに成立した。賛成した日教組出身議員の罪は大きい。12月以降マスコミが口をつぐんだ責任も大きい」、全国一般からは「シバタ分会が、先月分の給料が半分しか支払われず、会社の状況は大変厳しい。バーゲンをやるので売り上げの協力を!」、郵産労からは、「郵政民営化で考える会が発足。強制的な人事異動の横行、職員削減し非常勤職員への移行が…」など、10名の代議員が発言し、労働者にとって依然厳しい状況だが、運動で情勢を切り開こうと意思統一しました。 総会では、高校生平和ゼミナールから、原水爆禁止世界大会への参加費カンパ、医労連小松病院の不当な首切りに対してたたかっている後藤さんが支援とカンパを訴えました。 今年度より全印総連と郵産労から2人の幹事を迎えることができ体制も強化されました。
【新役員】
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【労働相談ニュースNO.12】 |
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トヨタのサービス残業の記事を見て相談相次ぐ | ||||||||||||
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