NO.302

2002年6月21日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 榑松 佐一


平和行進/核兵器も有事法制もNO!

市民行進との共同2年目、6050人が参加

 アメリカの核態勢見直しや「悪の枢軸」発言、国内ではアメリカの起こす戦争に日本の国民を強制動員する有事法制が国会に上程され、終盤国会の大きな山場となっていた5月31日に静岡県から愛知県入りした平和行進は、6月11日に岐阜県へと引き継がれました。

 県内での行進は、国民平和大行進実行委員会と市民平和行進実行委員会との共同が2年目を迎え、共同のシンボルである「あいち平和行進」の横断幕を先頭にのべ12日間に渡って31コース、350qを歩き通し昨年の2割り増しとなる6050人が参加しました。

 愛知入りした5月31日は、福田官房長官が「非核3原則見直し」と「核兵器保有」を容認する発言をし、国外では核兵器を保有するインドとパキスタンの一触即発の事態、6月8日朝方にはアメリカが未臨界核実験を強行するという、平和を脅かす事態が次々に起こるもとでの行進となりました。6月2日以降は、福田官房長官発言に抗議するアピールを毎日行進団として確認し、小泉首相に送り続けてきました。また、アメリカの未臨界核実験に対しても小牧・春日井コースの参加者で抗議文を確認しブッシュ大統領に送付しました。

 沿道では、青年を中心にした署名募金隊が精力的に訴え1万人をこえる人々と対話し、有事法制反対署名が3299筆、37万7,956円の募金が寄せられました。

 6月9日に行われた名古屋集中行進には2200人が参加し、中区の若宮広場で行われたピースアクションは青年たちが実行員会を結成して準備を進め、大きく成功させました。

 連日、行進を元気に励まし続けた県内通し行進者12名(内6名が年金者組合)は元気に歩き通しました。


衆院地方公聴会/会場前で廃案をアピール

いのち削る医療改悪はやめて!

 医療費の患者負担引き上げを柱とする医療改悪法案について、衆議院の厚生労働委員会は6月13日に名古屋市西区のホテル名古屋キャッスルで地方公聴会を開きました。

 これに対し、医療改悪反対の一点で労働組合や団体が共同してつくる「いのちとくらしを守る共同実行委員会」は、会場となったホテルの前で「本人3割負担など国民いじめの医療大改悪反対」「国会会期延長反対!医療改悪案は廃案にせよ!」など、様々な横断幕やプラカードを掲げ、会場に入る国会議員や意見陳述人、傍聴人などに元気よくアピールしました。

 公聴会では、愛知社保協の加藤瑠美子事務局長が意見陳述人として「患者も安心できないし、医療従事者も不安ばかりだ。サラリーマンにも高齢者にも負担を追わせることになり、法案は改正ではなく改悪だ」と廃案を強く訴えました。


第1次分とあわせ55,584人分の署名を愛知県に提出

愛知万博よりも深刻な県民生活の向上を

 革新県政の会は6月19日に、神田県知事に対し、これまでとりくんできた「愛知万博の中止・返上と県民生活向上を求める署名」を愛知県庁において提出しました。署名は、すでに3月に提出した第1次分とあわせて、55,584人分となりました。提出行動には、革新県政の会の井上利雄代表世話人、羽根克明事務局長(愛労連副議長)、愛労連の見崎徳弘議長など20人が参加しました。

 また、3月に提出していた「愛知県児童総合センターを含む愛知青少年公園の閉鎖・廃止に関する公開質問状」への県当局の回答に対して、万博開催の是非について県民の意志を確かめていない、税金は県民生活を優先して、万博は中止・返上をと申し入れました。


【愛知争議団ニュースNO.22】

ご支援ありがとうございました。引き続きがんばります

ほるぷ争議が勝利解決

 5月10日、東京都地方労働委員会でほるぷ労組と日本出版販売(日販)及びエヌ・エ一・シー(日販の子会社)との間で和解が成立しました。99年12月28日ほるぷ且ゥ己破産、翌日909名全員解雇に端を発したほるぷ争議は、864日目に解決しました。和解の内容は、@日販は組合に解決金を支払う。Aエヌ・エー・シーはほるぷ労組が設立した「全国ほるぷ」と他の取引先と同等の条件で取引を行う。というものです。

 この間、団体署名、会への入会、物品販売、カンパ、日販名古屋支店への要請、社前集会へのご参加など多くの皆さまのご支援、ご協力に心からお礼申し上げます。

 争議団49名は23都道府県に点在し、会うこともままならぬ中での闘いでした、愛知でも、何も分らぬ私が愛労連、愛知争議団、名北労連の皆さんに助けられ、励まされての2年4ヶ月でした。今後は、労働者自身による自主再建を成功させるべく、新しい会社「全国ほるぷ」の事業に本格的に歩みだします。出版文化の灯を守り、失われた権利の回復、そして名実共に社会的に存在できる会社としていくために引き続き奮闘していきます。

(金印総連ほるぷ労働組合東海支部 池田和也)

愛知争議団

いっそう協力・共同を強めよう

 6月8日13:30〜16:15まで愛知争議団例会が開催された。今年に入って出席者は35名を超す盛況ぶりで、この日は17争議団が出席した。はじめに勝利した鈴木過労死認定裁判の村瀬さん、ほるぷ労組の池田さんが勝利報告。村瀬さんは「89年から12年の闘い、喘息患者の労災認定は画期的であり、職場の安全配慮義務を明確にした判決だった」と述べた。

 新争議紹介で、「日本オリーブ」は賃金カットで裁判中だが7月4日付の解雇通告、仮処分で闘うと表明。東海共同では2名のパート解雇で協議の結果、撤回したが、1ヶ月契約で引き続き協議。津市の松阪鉄工の内田圭子さんが名古屋高裁で闘っていると争議団に加入した。

 ついで、各争議団の報告に移った。明治乳業は秋に向けて連鎖集会を開催する。ゆたか福祉会金丸裁判は和解は難しい。萱津分会は和解の話もある、さらに運動を。タケヤマは有休をとったら解雇、7月ごろ仮処分決定が出る予定。小松病院は地裁で10月ごろ判決予定、団交拒否は続いている。全港湾ダイコー分会は崎原さんの裁判を下ろした。千葉争議に支援をよろしく。岡谷鋼機は和解決裂、裁判再開。サンファインは11月ごろ地裁結審予定。スミケイ運輸は地労委で和解中。日の出衛生は7月1日13:00に地労委審問。住軽金団体保険争議は6月13日、東京で支援共闘結成、いよいよ最高裁へ闘いは移る。元中電争議団後藤さんは10.14「おれたちの年輪」成功のため各争議団に賛同要請をした。

 厳しい報告に今後一層の協力・共同を確認した。次回の例会は8月24日午後2時。

(愛知争議団事務局長 渡辺三千夫)

  PDFバージョン(1300KB)

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