NO.304

2002年8月23日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 榑松 佐一


海外代表迎え女性のつどいに150人

核兵器廃絶を草の根からの運動で

 原水爆禁止2002年世界大会参加の海外代表を迎えて「核兵器廃絶を草の根からの運動で」と毎年開催されている国際交流あいち平和女性のつどい。今年は8月10日に、名古屋市中区の女性会館で開かれ、日本の文化もぜひ知ってもらおうと浴衣を着た女性など150名が参加しました。


癒えぬ戦争の傷跡


 特別講演には、フォトジャーナリストの森住卓さんを迎えました。世界各国の核実験被爆者を取材している森住さんは、湾岸戦争時に米軍が使用した劣化ウラン弾によるイラクの被爆の実態をスライドで紹介。戦後10年経った今も汚染地域では、奇形児の誕生が多発し、アメリカの経済制裁の中で医薬品や治療器具が手に入らず、打つ手もなく死んでいく白血病の幼い子どもたち、子ども専用の墓場に累々と続く十字架の写真など…、放射性障害の恐ろしさとその現実にすべての参加者が胸を締め付けられました。

 ゲストに迎えた非フィリピン連合事務局長のコラソン・ファブロスさんは、フィリピンでの米軍基地跡の汚染の調査報告と相まって、核兵器廃絶のたたかいをさらに広げることを確認しました。


給食調理員の嘱託化許すなと共同で給食まつりを開催

こんなにおいしいもの食べているんですね

 2002年6月30日(日)昭和区の柳城短期大学にて、「保育所給食まつり」を行いました。保育所の給食を多くの人に体験してもらい、保育所給食のあり方や、『食』の大切さを考えたい、名古屋市の給食調理業務に携わる職員を嘱託化しようという動きに対して、反対の大運動をおこしいきたいという目的で行われました。

 この給食まつりには、保育所関係者だけでなく、市民の方も含め550名近い参加があり大成功でした。「子どもの食事ならまかせて!」という保育所調理員たちが、朝早くからたくさんの給食の試食を用意しました。参加者からは「こんなにおいしいもの食べているんですね」「家の味よりも薄い味つけですが、だしがきいてておいしい」と大好評でした。「家でも作ってみます」という声もたくさん聞かれました。

 全国的に保育所給食は委託化・嘱託化が進みつつありますが、アレルギー食、離乳食など給食調理には高い専門性が求められます。子どもの身体に害のない安全な食材を購入し、衛生的に調理し、ほどよい温かさで子どもたちが食べるためには、きめ細かい配慮や大きな責任が伴います。そのうえ子どもの食生活が乱れている今日、保育所の給食は子どもたちにとってより重要性を増しています。嘱託化や委託化では今の給食の水準を守れません。

 今回のとりくみは、名古屋市職員労働組合健康福祉局支部、全国福祉保育労働組合東海地方本部、名古屋市公立保育園父母の会の共同で開催することができました。今の福祉をめぐる国や名古屋市のさまざまな攻撃をはねかえすためには、このような共同のとりくみを広げてくことがたいへん重要と今回のとりくみを通して感じました。今後はさらに大きな共同の輪を広げていきたいと考えています。

給食まつり実行委員会

実行委員長 武藤貴子

(名古屋市職労)


【愛知争議団ニュースNO.23】

第51回 日本国民救援会全国大会に参加して

歴史と伝統、人間信頼を感ずる


愛知争議団連絡会議

議長 勅使河原勇


 大会は、7月27〜29日の3日間、仙台の秋保温泉で開催されました。全国から450名、愛知から大須事件の芝野さん始め18名が参加し、松川・国鉄D51合唱団のオープニングセレモニーで開会。山田善二郎会長は、「私たちの人権と民主主義を守るたたかいは、戦前からの命がけの闘いを脈々と受け継いできたものです。有事立法を今国会で成立させなかった力を次の闘いに生かし、21世紀の展望を大いに論議しましょう」と開会挨拶をしました。

 愛知の土井照雄特別代議員は、「住軽金団体生命保険の近藤裁判で名高裁は『保険金は全額会社のもの』とし、一方、川本裁判では『保険金は遺族保障』と異なる判決を出し、いよいよ最高裁の判断が求められることになった。『口頭弁論を開き、公正審理をおこなえ』『保険金は全額遺族保障』を勝ちとりたい。全国的に要請署名のとりくみを」と決意表明。私の「愛知争議団の活動と教訓」は、文書発言として記録されることになりました。


住軽金9争議愛知支援連絡会

事務局長 土井照雄


 私は、救援会全国大会にはじめて参加しました。歴史に残る事件を闘ってきた人々の顔も見え、闘いの歴史を感じました。「体育館マット殺人事件」に巻き込まれた親と子の絆、親にはやっていないと言うが、警察に行くとやりましたと調書をとられる。24時間子供と付き合い、その寝顔から、子供の無罪を確信したという親の発言に感激しました。「ちかん冤罪事件」では、車内で携帯電話使用を注意したら、その女性に「ちかん」で訴えられ、降りた駅で現行犯逮捕された原告の訴え。自転車の女子高生を追いかけてパンツに手を入れたとして、逮捕され、罪を認めないことを理由に1年近く拘留されているとの支援者の報告などに怒りを感じました。選挙弾圧事件、リストラ、不当解雇事件の報告。「救援会があって闘えた。もっと早く知っていれば」という報告もたくさんありました。「布川事件」−殺人冤罪の桜井さんの元気な顔を支えている救援会の活動に思いをはせました。

 愛知は、司法改革の闘いで全国的評価を受け、組織拡大でも何枚も表彰状を受けた。救援会が、これほど頼れる組織として、これほど大きな闘いに立ち上がっていることに感激しました。また、女性の多さに、地についた闘いを感じ、救援会20年勤務者の表彰の中で、それにこたえた3名の挨拶も素晴らしく、厳しい闘いの中で、もまれ、鍛えられている様子が伝わり、闘いの中での人間的成長を充分に感じました。
全国大会に参加できて本当によかった。

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