NO.307

2002年11月27日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 榑松 佐一


イラク攻撃反対!有事法案反対!愛知県民集会に2000人

戦争に大義はない

 「イラク攻撃反対!有事法案廃案11・23愛知県民集会」が、11月23日に名古屋市中区の白川公園で開かれ2000人が参加。集会やパレードをくりひろげました。さまざまな市民団体や労働組合、宗教者、政党では共産党、社民党、新社会党が参加する「テロと報復戦争に反対、憲法を守る愛知実行委員会」が主催したもので、同実行委員会による県民集会は3回目になります。

 集会で主催者あいさつにたった成瀬昇実行委員会世話人は「政府与党は有事法案を修正して成立させることを画策しているが、憲法違反の本質は変わらず廃案しかない。アメリカはアフガニスタンに対して報復攻撃を続けてきたがテロはなくなるどころかむしろ拡大している。戦争に大儀はない。アメリカのイラク攻撃に断固反対しよう」と訴えました。

 集会後、参加者は有事法制廃案と書かれたゼッケンを付け、思いおもいのノボリやプラカードを手に栄までパレードしました。


イラク攻撃反対、有事法案廃案と小牧で平和集会・デモ

C130Hのアフガン攻撃支援やめさせよう

 アメリカのアフガン攻撃支援を行うC130H輸送機が配備される航空自衛隊小牧基地のある小牧市の市之久田中央公園で11月17日、第6回小牧平和集会が開かれ、250人が参加して小牧基地までデモ行進しました。

 主催者あいさつにたった尾中地区労連の杉本一夫副議長は「中部新空港ができ、民間小型機まで新空港に移転すれば、管制は自衛隊の思うまま。有事法案と同時に考えると本当に危険。危険な動きを止めよう」とよびかけました。


年金者組合が署名を提出し、集会とデモ

市民の宝、敬老パスを守ろう

 財政難を理由に名古屋市の敬老パスが来年度予算編成でどう扱われるかが焦点となっている中、年金者組合は11月26日、松原武久市長に対し約1万人分の敬老パス存続を求める要請署名を提出し、名城東小公園で集会を開きました。敬老パスは65歳以上の高齢者が無料で地下鉄や市バスに乗車でき、高齢者の社会参加を支えていますが、この存続は、松原市長の選挙公約でもあります。

 集会であいさつにたった年金者組合の中川礼治委員長は「約1ヶ月という短期間だったにもかかわらず、名古屋市外も含めて本当に多くの方から署名が寄せられた。この勢いをさらに大きくし必ず敬老パスを守ろう」と訴えました。集会後、参加者は栄まで元気にデモ行進しました。


国際的視野と「提案型」運動の大切さ学んだ労働組合講座

今の世の中、やっぱり学習しないと

 4回目となる愛労連労働組合講座が11月23日から24日にかけて幡豆町のグリーンホテル三ヶ根で開かれ各組合から26人が参加しました。初日の記念講演では、全労連国際局長の岩田幸雄さんが「国際的視野でみる日本の労働組合運動の到達点と課題」と題して講演。労働者、労働組合の国際的な連帯活動とILO闘争強化の重要性を語りました。2日目には、全国一般ナトコ労組の市場丈基執行委員長が「職場・地域ですすめる組合活動とは」と題して講演。「提案型」運動や「組合活動活性化に特効薬はない」として原則活動(会議、機関紙、学習、組織拡大など)の大切さを強調しました。

 参加者からは、「厳しい状況がわかった」「広い視野で考える必要性を感じた」などの感想が出されました。また、参加者の交流を持ち続けるためにネットワークを作ることにしています。


【愛知争議団ニュースNO.26】

愛知争議団が総会開く

一日も早い争議解決へ

 11月9日、愛知争議団総会が開かれました。小泉内閣が進める構造改革・リストラ攻撃と直接切り結び、たたかっている愛知争議団の仲間が結集。会議室は一杯、思いが伝わってきます。

 挨拶にたった愛労連の見崎徳弘議長は「厳しい闘いをたたかいぬいている、争議団の闘い一つひとつに敬意を表したい」「JR、NTTは政府が責任を持たなければならない企業で、こんなバカなことが許されていいのか!」「闘いに立ち上がる争議団の決意は“宝物です”」と語り、会場からは「そうだー!」と気持ちが一つになりました。

 国民救援会の安藤巌会長の挨拶を受け、愛労連の黒島英和副議長より「争議の一日も早い解決のために」とした特別報告がされ、渡辺三千夫事務局長から経過報告と方針提案を受け討議に入りました。

 昨年の総会以降、勝利解決した争議は、ヒット通商、丸八商運、加藤楽器、鈴木過労死、ほるぷ、ゆたか福祉会職場復帰の皆さんが、新たな一歩を踏み出されました。それぞれの争議団から、闘いへの思い決意が語られ、勝利争議の経験と教訓に学び、一日も早い争議解決にむけ、共同の取り組みを確認しました。

 争議団の「申し合わせ事項」として、会費、役員体制などと、例会の定例化として、奇数月の第3土曜日の午後と確認されました。

 新役員は、議長に黒島英和氏、副議長に渡辺三千夫氏・青木光雄氏、事務局長に勅使河原勇氏、事務局次長に植木日出男氏・若見叔孝氏を選出しました。

1年分の雇用・生活保障や退職金などを確保

昭窯生コン争議が解決合意

 11月26日に第3回目の「丸高前座り込み抗議宣伝行動」を予定していた前日の25日、昭窯生コン社長、丸高叶齧アとの交渉が行われました。

 丸高鰍フ伊藤専務は「昭窯生コン社長との話し合いにすれ違いがあった」「今日は握手をしようと思ってやってきた」と述べ、一括解決に向けた交渉となりました。
 2回の休憩をはさむ交渉で、具体的な金額が提案され、約1年分の雇用・生活保障分、退職金相当分、解決金として誠意が示された水準として判断し合意に達することができました。

 建交労愛知県本部、丸高梶A昭窯生コンの三者で確認書を取り交わし今後、代理人間で調停をすることになりました。

 昭窯生コン争議団の8名は、6月に一方的に企業閉鎖、解雇通告を受けて以降、社長宅や名古屋駅前にある丸高椛Oでの連日の抗議宣伝を繰り広げ、支援共闘会議結成以降、支援の輪が大きくひろがり、丸高鰍フ社会的責任を追及してきたことが、早期解決につながりました。
(昭窯生コン争議支援共闘会議 平田茂)

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