NO.318

2003年12月1日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 榑松 佐一


地労委労働者委員またも連合独占

民主化会議の抗議に知事の面会を約束

知事室前で不当任命に抗議し、知事の説明を求める各組合の代表

 11月28日、愛知県知事と同産業労働部は12月1日任命の第37期愛知県地方労働委員会の委員名簿を公表しましたが、愛知県は今回もまた7名の労働者委員全員を連合系に独占させ、「連合愛知」に所属しない愛労連や新聞労連・国労など中立組合が共同で推薦した愛労連の黒島英和副議長と全港湾名古屋支部の田中洋行書記長の2名を排除しました。

 これに対し、愛労連や中立労組でつくる地労委民主化会議は週明けの12月1日、不当任命に対する抗議と知事の説明を求めて愛知県本庁舎にある知事室前に陣取り抗議行動を展開しました。県側は「今日来ることは聞いていない」と不誠実な対応に終始しましたが、参加者の厳しい追及に、最終的には産業労働部のトップである同部理事が対応、年内に知事か副知事が面会するよう責任を持って調整することを約束しました。

 地労委の労働者委員は、もともと様々な系統の労働組合から任命されてきましたが、14年前より連合傘下の組合だけに独占させる偏向・差別任命が行われてきました。

 この不当任命を争ってたたかわれた裁判で、名古屋地裁が「5.12判決(1999年)」で知事に出した要望では、「差別されている労働者が対立している系統の労組推薦の委員を信頼できないのは無理からぬ」「労働組合運動において運動方針を異とする潮流・系統が存在する以上、労働者委員の構成においても多様性を有することが望ましい」とされ、全国的に連合独占の見直しが強まり、全労連・非連合系からの選任も東京、大阪、高知、埼玉、和歌山、長野、千葉、宮城と8都府県に広がっていました。

 また今回の選任にあたっては、トヨタや中部電力の「サービス残業」告発事件、名鉄バスの無免許運転替え玉事件、新日鐵の爆発事故など、地労委に労使の委員を出している大企業での不祥事や事件が相次ぐ中で、関係企業はもとより適切なチェック機能を果たせなかった大企業労組とその役員が「指定席」「世襲」のようにして再任・選任されのかどうかも問われていました。


自衛隊イラク派兵反対、小牧基地へピースウォーク

外交官殺害に隊員も家族も不安の声

 「自衛隊をイラクに派兵するな」「小牧基地への空中給油機配備反対」と11月29日、安保破棄・諸要求貫徹愛知県実行委員会のよびかけで、名鉄小牧駅から航空自衛隊小牧基地までのピースウォークがとりくまれました。あいにくの雨にもかかわらず約180名が参加し、それぞれ思いおもいのプラカードや横断幕などを手にイラク派兵反対を訴えました。

 防衛庁は同基地のC130H輸送機3機をイラク国内とその周辺諸国との物資輸送にあてるため、航空自衛隊浜松基地で通常の迷彩色から空色に塗り替える作業をすすめていますが、イラクでの日本人外交官殺害事件の報に「安全でないことが証明された形で、やはり不安になる」と隊員から動揺の声が漏れます。また家族は「まだ詳しいことは何もわからないので…」と言いますが不安は隠せない様子です。


「やっぱり頑張らないと」

パート・臨時の元気が出る集会に50名

 「パートだって労働者。まともな賃金・労働条件で働きたい!」と11月9日、第9回パート・臨時の元気の出る集会が開かれ、生協や公立・私立保育園のパートや臨時、ヘルパー、国立病院の賃金職員など50名が参加しました。

 記念講演で全労連常任幹事の井筒百子さんは「パート労働者のたたかいが国会では超党派のパート議連を動かし、全労連・連合を動かしている。職場でのたたかいと同時に均等待遇の法制化に向けてさらに運動を強めよう」と訴えました。

 建交労保育パート支部(公立保育園のパート保母)からは、「条例により労使協定で積み上げてきた離職手当が廃止された。しかしあきらめない。たたかい続ける」。国立病院の賃金職員からは、「正規と同じ仕事をしながら10数年も臨時職員。来年4月からの雇用が保障されない」と涙ながらの報告に負けないでという大きな激励の拍手が寄せられました。午後からの分散会では、様々の職場のパート労働者が交流しました。

 参加者からは、「組合活動が少し負担に思っていたが、やっぱりがんばらねばならないと思った」「全労連がパート・臨時の問題を最重要課題にあげたという一言は大変励まされた」などの感想があり元気の出る集会となりました。

 愛労連は秋の組織拡大でパート・臨時の組織化を最重点課題にとりくみをすすめています。


愛知争議団ニュースNO.36
争議解決、秋闘勝利

全国一般が総決起集会

 全国一般愛知の10・29秋の総決起集会は、「すべての争議の交流・激励! 小泉「構造改革」と対決!世直しの総選挙勝利! 2003年年末一時金闘争勝利!」という3つの柱をスローガンに、各職場から労働会館集まりました。

 はじめに志水執行委員長あいさつののち、すべての争議の勝利へむけて愛知争議団連絡会から勅使河原事務局長より連帯のあいさつをいただきました。

 愛知地本の約10件にのぼる労働争議をたたかう仲間からの訴えを、参加した職場の仲間は、全動労争議団の工藤さんの煎れてくれるおいし〜コーヒーと、女性部による手作りケーキを楽しみながら、激励するつどいをすすめました。全国一般愛知は労働争議がいつも多く、激しい攻撃に対する深刻なたたかいをすすめながらも、働く人々の心温まる交流や激励によっての楽しみを大切にしています。

 職場からは小太郎漢方分会の福本書記長から、たたかう提案型運動を実践するもとでの03年末一時金獲得へむけて、全組合員参加のとりくみが報告されました。

 情勢はかならずしも楽観できない面もありますが、私たちが自分たち自身の足下から、きちんとていねいに運動づくりをすすめて、かならず勝利へむけて前進していくことを誓いあう、いい集会になったと思います。

(全国一般愛知地本 書記長 国村忠文)

全国一般丸一展装分会

組合つぶしの身勝手な会社解散は許さない

 丸一展装鰍ヘ西区に本社を置く従業員18名の会社で呉服関連の展示会の会場設営やリースを主体としてきました。前社長亡き後、社長となった奥様は81才の高齢で一度も会社にきたことはなく顔も知らない経営者でした。実質的な経営は息子の杉山豊光副社長でした。

 組合が出来て7年余りになりますが、7年間すべてこの副社長とのたたかいでした。二度の地労委と中労委で、平成12年に申し立てた地労委では「不利益取り扱い」「不誠実団交」「支配介入」すべてを認めさせる命令を勝ちとることが出来ましたが、副社長自ら不服として中労委に申し立てを行なっていました。

 こうしたなか8月17日に突然、従業員全員に「会社は解散・全員解雇」と速達が送られて来ました。説明会では清算人に全てを任せ、副社長は従業員に謝罪どころか説明もしませんでした。 9月8日、副社長が経営する別会社のムグ椛Oの宣伝行動と申し入れでは「丸一展装とは縁もゆかりもない」などと信じられない対応でした。

 こんな身勝手な解散などあっていいはずがありません。名古屋地裁に解雇は無効・それにともなう損害賠償請求で提訴していますが、会社側はここでも本人達は出席せず、会社・取締役・杉山副社長それぞれに弁護士を付け、「全面的にたたかいます」と宣言しています。皆様方のご協力、アドバイスを頂ながら運動よる短期間の解決が私達の願いです。どうかよろしくお願いいたします。

(全国一般労働組合支部丸一展装分会)


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