NO.319

2004年1月30日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 榑松 佐一


大義なき戦争への大義なき派兵

引き続きイラク派兵即時中止・撤退の運動を

職場、地域から

抗議のなか、航空自衛隊派兵本隊を乗せ出発する政府専用機

 小泉・自公政権は1月22日、航空自衛隊本隊と26日には3機のC−130輸送機をイラクに派兵しました。自衛隊派兵の「基本計画」では、空自部隊は戦争状態が続いているイラク全土で活動が可能です。しかも、現在イラクに空軍を派兵しているのは、米英以外では豪州だけ。不法な軍事占領を続ける米英軍への支援で重要な役割を担うことになります。

 「基本計画」では、空自部隊はクウェートを拠点に、「バスラ飛行場、バグダッド飛行場、バラド飛行場、モスル飛行場等」への輸送業務を行うことになっています。しかし、末尾に「等」とあるように、これら四空港はあくまで例示にすぎず、「これ以外の空港への空輸もありうる」(内閣官房)のです。

 イラクの主要飛行場は北部から南部まで、西部の砂漠地帯を除くほぼ全域に分布しており、しかも占領軍への攻撃が集中しているバグダッド周辺に飛行場が集中しています。活動地域がサマワ周辺を中心にしている陸上自衛隊とちがって、空自部隊はイラク全土での活動を視野に入れているのです。

イラクへ飛び立とうとするC−130輸送機

 政府は「人道復興」を強調していますが、占領軍の軍事作戦を支援する「安全確保支援活動」が明記されていることは重大で、武装米兵の輸送も可能としています。

 また26日には、陸上自衛隊本隊と海上自衛隊にもイラク派兵命令が出されましたが、同日、米調査団の責任者で米中央情報局(CIA)特別顧問のデビッド・ケイ氏が、米英によるイラク戦争の「大義」であったイラクの大量破壊兵器問題について「もともと存在しなかった」と明言しており、イラク戦争そのものが大義のない侵略戦争であることがいっそう明らかにされました。

 こうしたもとで愛労連では、自衛隊を送ろうとしている小泉・自公内閣に対し抗議を集中すると同時に、自衛隊のイラク派兵の即時中止・撤退を求め、引き続き職場、地域からとりくみを強めることとしています。


2月11日にトヨタ総行動

ベアゼロと下請け単価引き下げの元凶

トヨタ自動車は社会的責任を果たせ

 トヨタ自動車鰍ヘ過去最高の利益を上げながらも昨年の春闘ではベースアップゼロ。今年も1.5兆円もの利益が予想されるにもかかわらず「ベア論外は決着済み」と行っています。

 賃下げと単価の引き下げは国民のくらしと地域経済を破壊し、不況をいっそう深刻にしています。100億円もの利益を上げたJR東海ですら「わが社より巨大な利益を上げているところ(トヨタ)でも賃上げしていない」とベアを拒否。トヨタのベアゼロが賃上げ交渉の重しになっています。

 愛労連をはじめとするトヨタ総行動実行委員会はトヨタ自動車の社会的責任を求めて2月11日、全国の仲間にも呼びかけて04春闘トヨタ総行動を展開します。すべての職場・地域からの参加でベアゼロと下請け単価引き下げの元凶、トヨタ自動車を包囲しましょう。


愛知争議団ニュースNO.37
愛知争議団

すべての争議の一日も早い解決をと総会

 11月29日、22争議団、3団体の支援組織、45名の出席で愛知争議団総会が名古屋市熱田区の労働会館で開かれました。

 開会の挨拶で黒島英和議長は「昨年の総会以降6争議が解決、この中には裁判で負けたが運動でばんかいして、交渉で勝利和解を勝ち取った貴重な経験もある。勝利争議の経験を教訓にして、これからのたたかいに生かしていきたい」「裁判所の「流れがおかしい」ととりくんだ、裁判所包囲宣伝と要請行動には、各争議団の個別課題と合わせ、3週連続して裁判所と三の丸に宣伝カーを配置、延べ100名の参加で1万枚のビラ配布と裁判所要請行動を実施。その後、運動の成果として十分な手応えを感じている」「愛労連・地域労連の争議解決に果たす、積極的な位置付けと役割発揮があり、バックアップが強力になって争議解決を大きく前進させた」と強調しました。

 来賓として愛労連の見崎徳弘議長から「争議団の皆さんのねばりと頑張りが、団結をつくり、未来を切り開き、愛知の運動を引っ張っている」と激励しました。つづいて、国民救援会の稲生昌三事務局長代理、東海労弁兼松洋子事務局長からも激励の挨拶が寄せられました。

 特別報告では、愛労連の平田茂副議長から「地域で争議をたたかって」として、かかわった争議を紹介しつつ、後につづく争議団に@「たたかいなくして勝利なし」、A初心の怒り、Bたたかうべき相手を正面に据えてたたかう、C争議団、支援組織、弁護団三者の緊密な連携と意思統一、D安易な解雇を許さないため、解雇条件などを定めた労使協定と、示唆にとんだ教訓として報告がされました。昨年の総会以降、勝利解決した争議は、谷建材・萱津運輸、昭窯生コン・上末運輸、サンファイン(旧林紡績)、(株)タケヤマ、バルダン、松井労災認定の6争議で、新たな一歩を踏み出されています。

 経過報告と、方針案が勅使河原勇事務局長から提案され、それぞれの争議団から、たたかいへの思い、決意が語られ、勝利争議の経験と教訓に学び、一日も早い争議解決にむけ、共同のとりくみを確認しました。

 争議団の「申し合わせ事項」として、会費、役員体制などと、例会は定例化し奇数月の第4土曜日の午後と確認されました。

 新役員は、議長に黒島英和、副議長に渡辺三千夫・青木光雄、事務局長に勅使河原勇、事務局次長に植木日出男・若見叔孝各氏と、新たにNTT原告の紙尾清春氏が選出されました。

(愛知争議団事務局長  勅使河原勇)


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