NO.321

2004年4月1日


〒456−0006 名古屋市熱田区沢下町8−18 労働会館第2ビル

発行責任者 榑松 佐一


3・20国際行動

「イラク撤兵を」世界で数百万の波

名古屋では3000人で「平和」人文字

完成した平和の人文字

 米英の無法なイラク侵略戦争から1周年となった3月20日、イラク戦争反対・占領の早期終了を訴える大規模な国際共同行動が米英の戦争主導国はもとより、中東、アジア、欧州、ラテンアメリカなど世界各地でとりくまれあわせて数百万人が参加しました。

 列車の爆破テロがあったスペインでは総選挙で「イラクからの撤兵」を訴えた野党の勝利とホンジュラス大統領の撤兵表明などブッシュ米政権のイラク戦争・占領に反対する声が世界に広がっています。また、派兵国のなかにはポーランドのように「作り話にだまされた」と表明する首脳まで現れています。いつわりの口実で戦争を始めた勢力がますます追い詰められています。

ピンクの紙を掲げて人文字つくる人たち

 この日の行動でイタリアでは、ローマに約200万人、スペインではバルセロナで20万人、マドリードで6万人、イギリスでは、ロンドンに約10万人、米国では、ニューヨーク、ロサンゼルスなど全米300カ所で数十万人、中南米や中東諸国でも、「占領を続けてイラク人の血を流させるな」などのスローガンを掲げた集会、デモが行われました。

 日本では、全都道府県数百カ所で数十万人が行動。愛知では名古屋市中区の久屋市民広場で、3000人の人たちによる「平和」の人文字がくっきり浮かびあがりました。市民団体、労組や、政党では日本共産党、新社会党でつくる、憲法と平和を守る愛知の会が呼びかけた集会で、「平和」と大きく書いたピンクの紙をいっせいに大空にかざして、アピールしました。集会後、栄の繁華街をパレードしました。


2004春闘全国統一行動

ベアゼロ許さず粘り強くたたかおう

 04春闘は賃金交渉の山場を迎え、厳しい情勢のもとでも各組合での奮闘が続いています。

 今春闘では時給要求の提出が各組合にひろがり、回答も前進しています。

 医労連では時給調査を行って要求を提出。北医療生協で10円〜70円の改訂。尾張健友会でも技術系に20円の賃上げがありました。建交労では中部タイムスと近鉄で回答。近鉄は準社員(500円)と同率で改訂、生協労連では名勤生協で定昇(1〜2年毎で+10円)の実施が勝ちとられています。

 正規の月給要求では89組合の提出が集約され、そのうち20日までの回答は36組合となっています。最高はJMIU川本の9400円となっています。

 3月18日の全国統一行動では医労連3組合、建交労鉄道本部、通信労組がストを行いました。南生協では有額回答なしに抗議しました。通信労組では家族の介護をする労働者をわざわざ大阪から配転させることに抗議と要請を行いました。建交労鉄道本部は金山総合駅南口でスト突入集会を実施。各単産も激励参加し、49人で突入集会を行いました。

 この日の夜に行われた愛労連と愛知春闘共闘による04春闘3.18総決起集会には500人が参加。前日の金属大手に対する回答が日産を除いてベアゼロで終結したことに大きな怒りがわき起こりました。


「年金改悪ゆるさない」

各地でとりくみとりくみすすむ

 3月14日(日)午後、自治労連尾東地区協は年金改悪反対・消費税の引き上げ反対の署名宣伝活動をとりくみました。

 地下鉄赤池駅を皮切りに、地下鉄藤が丘駅、名鉄新瀬戸駅、JR高蔵寺駅4カ所の駅頭で、瀬戸市職労、春日井市職労、長久手町職労及び県本部が参加し行いました。

 年金財政について、国が赤字だから改悪はやむを得ないとしていることについて、財源は消費税を引き上げずに、無駄な公共事業をやめること、これまで引き下げた大企業の税金を引き上げれば十分にまかなえることを訴え、共感を呼びました。

 豊橋駅前ではロングラン宣伝行動がとりくまれ、愛高教、年金者組合、生協労連、新婦人、豊川市職、小坂井町職労など32名が参加。4時間で261筆の署名が寄せられました。


愛知争議団ニュースNO.39
全国争議総行動

住軽金本社を100名で包囲

 第14回全労連争議総行動で名古屋から43名が上京し、住軽金本社前では100名を超える人たちに集まって頂き集会を行いました。

 集会後の要請では、対応した待鳥部長から回答を受けた上で要請団から今回の会社の対応は以前より改善されたものの、労基署と地労委の区別が曖昧であったこと、生命保険の内容もはっきり聞けなかったことなど満足できる回答ではありませんでした。そこで次回は倉成常務取締役に対応などを要請してきました。

 その後は3コースに分かれて、金融庁、最高裁、経済産業省に出向きそれぞれ争議の早期解決の要請をしました。経済産業省への要請には共産党の八田参議院議員にも同行して頂くことが出来ました。

 帰りのバスでは感想や決意を述べあい楽しい一時を過ごすことが出来ました。

(住軽金属10争議争議団 事務局 鈴木明男)

ご支援ありがとうございました

日本オリーブ争議が名地裁で勝利和解

 化粧品メーカー日本オリーブ(本社岡山県牛窓町)による私、服部房親への大幅な賃金減額と不当解雇争議は、2月23日、名地裁にて和解調書が作成され解決終了しました。

 合意した内容は次の通りで、(1)1年8ケ月前の解雇は撤回する、(2)本年4月1日付けで会社に復帰する、(3)給与は総額、従前通り支給する、(4)遺憾の意を表し解決金を支払うというものです。

 争議闘争は、本社、牛窓町内、社長宅、岡山県庁、岡山駅前と延べ100人以上の参加で6回にわたり繰り広げられ、しかも全労連、岡山県労働組合会議の全面支援を受けての抗議宣伝行動は会社に打撃をあたえました。愛労連、中地域センター、全国一般あいち支部、JMIU、愛知争議団などの団体署名、抗議ハガキ、カンパ、裁判傍聴の協力は全国からの激励とともに、励まし支えられました。本当に長い間、ご支援ありがとうごいました。

(日本オリーブ争議・服部房親)


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