マイナス勧告は阻止、寒冷地手当を大幅縮小
６日、人事院は国家公務員の給与改定について勧告をおこないました。その内容は、官民格差を0.01％・39円とし、５年連続の年収引き下げがとまり６年ぶりに据え置きとなっています。しかし、寒冷地手当については、支給地域・額とも大幅な改悪を強行し、最高18万円以上の削減を押しつけるものとなっています。
また「報告」では①級構成の見直し・枠外昇給廃止、②普通昇給・特別昇給を廃止し査定昇給に、③本府省手当を新設し、霞ヶ関本省優遇措置をもちこむ、④全国共通の俸給表水準を引き下げ、上限20％「地域手当（地域調整額)｣を導入するとしています。
この勧告の導入を許せば、公務員の賃金はますます地域格差が広がり、限りなく地場賃金の水準までおしさげるもので、さらにことことが民間賃金の水準を引き下げることになりかねません。
愛労連・愛知公務共闘・東海ブロック国公の３者は５日、名城東小公園で決起集会を開催し、人事院に対しマイナス勧告反対、地域調整額導入反対などの要求をぶつけました。
２円引き上げ６８３円に
愛知地方最低賃金審議会は６日午後４時から審議会を開催し、04年度の愛知の最低賃金を２円引き上げ、683円にすることを答申しました。たった２円のアップでは愛労連の要求である1000円にも20円以上離れた東京、大阪、神奈川には遠くおよびません。しかし中央最賃が目安を示さず、他府県の多くが１円の改定にとどまっている点からみれば、大きな前進であるといえます。
２円引き上げ愛知と宮城・東京
中央最賃の目安にかかわらず、全国的に引き上げが続いています。６日現在で18県が１円で、２円引き上げたのは愛知と宮城、東京です。一方ゼロ円は富山だけです。
この間、愛労連は最賃生活体験に73人以上の参加、681分のハンスト、宣伝行動などさまざまな行動にとりくんできました。また生活酷書を発行しきびしい生活実態を告発してきました。要求にはほど遠いとはいえ、かたくなな使用者側委員の抵抗を打ち破って２円の引き上げを答申したことは、私たちのたたかいの成果です。
答申に対して愛労連から意見書をだします。また委員の辞任に伴う募集についても立候補をおこないます。
１０.２８地域総行動成功へ
愛労連は８月４日、第１回幹事会を開催し、四役・幹事の任務分担を確認するとともに、秋季年末にかけてのとりくみを協議しました。 秋の地域総行動は10月28日におこなうこととし、早朝からの宣伝、自治体要請行動、夜の決起集会など各地で多彩な行動を展開することとしました。社会保障関係の要求は10月12日からの自治体キャラバンで提出し、地域総行動では青年の雇用や最賃引き上げなどを要求します。単産や地域労連で自治体への要請事項があれば、９月11日の評議員会までに集約したうえで、地域労連に届くようにします。
年金署名 ９月末までに最大集約を
年金改悪を白紙に戻すたたかいは、９月末までに引き続き署名をおこないます。国民の請願権に制限はありません。署名は９月の第161回臨時国会に提出し、圧倒的国民世論で臨時国会を包囲します。民主党は先の臨時国会で提出した「中止法案」が否決されましたが、次の国会でも再度一元化にむけた法案を出すもようです。
民間部会 秋も申し入れ行動
愛労連民間部会は、春に各業界団体に３要求＋下請２法守れの課題で申し入れをおこないましたが、引き続き、秋にも各業界団体に申し入れをおこなうことを確認しました。また建交労を中心にディーゼル共闘が、トヨタディーラーに対して、申し入れ行動をおこなうことを計画しています。10.28地域総行動を軸に県内でも申し入れ行動を展開することにしています。
国会の憲法調査会では民主党までが「集団的自衛権、武力行使も必要」と９条改憲を繰り返しており、教育基本法の改悪とあわせて重大な問題となっています。
憲法９条をまもれ、あまちん、山田昌もよびかけ
愛知では俳優の天野鎮雄さん・山田昌さんら33人の呼びかけ人による「憲法９条を守ろう 県民のつどい」が11月３日に計画されています。「９条を守る」という一点で広範な県民を結集しようとの呼びかけに、愛労連はこの集会の成功に全力をあげて奮闘します。
栄・三越前で 署名宣伝行動
愛労連は、選手・ファンを無視して球団合併や１リーグ制への移行を一方的にすすめようとしています。
オーナー側に対して選手会が「話し合いたい」と主張したことに対し「無礼なことをいうな。たかが選手が」と切り捨てた渡辺オーナー発言はとうてい許されるものではありません。選手会は労働組合であり、渡辺発言は労組否定にとどまらず、人格無視、人権侵害です。
１リーグ制への移行は選手の雇用と生活に直結する問題であり、プロ野球選手会の行動を支持し、団体署名、個人署名等にとりくむことにしました。ぜひ参加してください。
と き ８月10日（火）午後５時30分
ところ 栄・三越前
