米・ブッシュ大統領は本日TV演説し、フセイン大統領が48時間以内(日本時間3月20日午前10時まで)に亡命しないかぎり、イラクへの武力攻撃を開始すると一方的に通告した。愛労連は、平和を求める国際世論に背を向けたこの無法な通告に怒りを込めて抗議し、即時撤回を要求する。
アメリカ・イギリスは国連安保理に対し、イラクへの武力攻撃を認める「新決議案」を提案して多数派工作に入っていたが、逆にその横暴を批判し、「査察を継続して平和的解決を図れ」とする世論が地球上をおおい、孤立を深める結果となった。
ブッシュ大統領の本日の最後通告は、国連でのイラク問題の協議を打ち切って、国連決議もないまま違法な先制攻撃に踏み切ることを宣言したものであって、きわめて身勝手で独善的な行為である。アナン事務総長も「国連憲章違反」と批判するのは当然であり、無法な戦争宣言、国際ルールを踏みにじるまったくの暴挙というほかはない。
世界に誇る平和憲法をもち、戦争の放棄を誓った日本で、小泉首相が、このアメリカの戦争にいち早く支持を表明したのも許せない。愛労連は、この小泉首相とそれを容認する政府与党の態度に断固として抗議し、「アメリカのイラク戦争支持を直ちに撤回せよ!」「一切の協力を拒否せよ!」と厳しく迫るものである。
いずれにせよ、このままでは今月20日(日本時間)にもアメリカのイラク攻撃が始まってしまう。いま世界で、また日本国内で、「イラク戦争反対!」「アメリカは国際ルールを守れ!」の世論も高まっているが、この声をいっそう大きく広くすることが緊急に求められている。
愛労連は、すべての労働者・労働組合に、緊急に以下の行動を呼びかける。
記
1.できるだけ早く「一斉職場集会」を開催し、すべての職場から、米日両政府への緊急の抗議FAX・打電・メールなどを送付すること。
● ジョージ・W・ブッシュ米大統領(アメリカ大使館)=FAX03−3505−1862
● 小泉純一郎首相(首相官邸)=FAX03−3581−3883
2.職場や地域から、創意をこらした緊急抗議行動(職場やターミナルでの宣伝、緊急集会、デモ、米英領事館・大使館や小泉首相などへの「抗議の寄せ書き」など)にとりくむこと。
3.県段階で計画されている次の行動に積極的に参加し、大きく成功させて抗議の意思を表すこと(この他にも続々と計画中)。