愛労連「東海豪雨災害対策」緊急ニュース

  NO.1 (2000.9.14) 愛知県労働組合総連合


被災された組合員・住民のみなさんに
心からお見舞い申し上げます

<年間雨量の1/3が一晩で! 伊勢湾台風以来の甚大な被害>

被災者への救援活動に力を尽くそう!

 11日午後から東海地方を襲った集中豪雨は、年間雨量の1/3が一晩で降るという史上かつてない記録的豪雨によって、西枇杷島町や新川町、清洲町、名古屋市西区・天白区・北区、大府市、刈谷市、東浦町をはじめ、県下のあちこちで伊勢湾台風以来もっとも深刻・甚大な被害が出ています。

 愛労連関係では、建交労中部合同支部の小川委員長(西枇杷島町)宅が水没(=150p浸水)し、14日になっても避難所生活を続けているのをはじめ、知多労連の杉江事務局長(愛労連幹事。半田市在住)宅が床上35センチの浸水で眠れず、13日には夫人が過労で倒れて救急車で病院に運ばれたなどの情報も飛び込んできており、県下6万の組合員の被害状況がどうなのか、みな心配しながら状況把握を急いでいるところです(自治労連、建交労、愛高教、生協労連をはじめ、多くの組合役員が被災地にとんで組合員を見舞い、状況把握に努めています)。かつて阪神・淡路大震災で苦しんだ兵庫県労連やお隣りの静岡県労連をはじめ、全国の仲間からのお見舞い電話も相次いでいます。

 このなかで愛労連は13日の第1回幹事会で情報交換をおこない、当面の手だてについて話し合いましたが、本日14日には被害が激しい西枇杷島町に阿部議長、見崎事務局長、田中幹事がとんで状況把握をおこない、以下の4点について緊急の訴えをおこなうこととしました。各労働組合の積極的なご協力をお願いします。

 

1.組合員の被災状況を早急につかみ、連休には仲間たちで救援に!

 不眠不休の救援・復旧活動のおかげで、西枇杷島町などでも13日の夕方には水が引きましたが、「水はようやく引いたが、電気が来ない。風呂に入りたい」「畳もふとんもずぶぬれだし、家に帰っても寝るところがない」「とにかく人手と食べ物と水が欲しい」など、住民の声は切実です。

 まず「組合員の被災状況」を的確につかみ、とりわけ「床上浸水」以上の被害があった仲間については、お見舞いと激励、食糧の差し入れ、泥でダメになった畳や家具などの運び出しと清掃など、職場の仲間によびかけあってとりくみましょう。

 

2.全県で「被災組合員救援カンパ」にとりくもう!

 全国から、自主的に「救援カンパ」を送るとの申し出が届いています。県下でもすでにいくつかの組合は「救援カンパ」のとりくみを決めていますが、愛労連としても「床上浸水」以上の被害が出た組合員を基本に、心ばかりの「お見舞い」を渡せるよう、すべての単産・地域労連に積極的なカンパを要請します。

 金額は問いません。集まったカンパは10月15日までに愛労連の「ろうきん口座(後日ご案内)」に振り込んでください。

 

3.「被災住民救援ボランティア」に自主的・積極的に協力しよう!

 被災者のうちボランティアの援助を切実に求めている住民に対して、自治体や社会福祉協議会などが積極的な支援を訴えています。職場や地域で話し合い、組合員がいる地域のボランティアなどに自主的・積極的に応募することも検討してください。

 なお、名古屋市職労は独自に、「当面15・16・17日の3日間、北区・西区・天白区に入り、区政協力委員や民生委員に申し出て、老人世帯・独居世帯・身障者世帯を中心に浸水家屋の清掃などのボランティアをおこなう」(原則=午前は9時、午後は1時に集合。半日または1日の行動です)ことを決めています。

■集合場所は次のとおり■

・北 区=15日は中央卸北部市場、16・17日は楠学習センター

  担当者携帯電話:090−2461−1520(3日間とも)

・西 区=3日間とも庄内緑地グリーンプラザ体育館

  担当者携帯電話:090−2461−1559

・天白区=3日間とも東海銀行野並支店・駐車場前

  担当者携帯電話:090−2461−1581

 協力いただける方は、所属組合を名乗って市職労本部にご連絡ください(3日間とも午前8時〜午後8時まで、市職労本部=電話:052−972−3451、または951−4681で受け付けています)。

 なお、当日の服装は動きやすくて汚れてもよい服装で、着替え、カッパ、食糧、水などをそれぞれ用意して参加してください。ゴミ袋や軍手は市職労が用意してくれます。詳しくは電話でお聞き下さい。

 

4.行政・警察・交通機関などへの要求をまとめ、交渉します
「要求」の集中を!

 今回の被災で、国の防災・治水対策をはじめ、行政、警察、交通機関、医療機関、NTT・・など、さまざまなところの問題点が浮き彫りになり、組合員や住民の不満や怒り、要求が噴出しています。今後のためにも愛労連として要求をまとめ、関係機関に申し入れをおこないたいと思います。各組合で出ている要求があれば、愛労連事務局に集中してください。幹事会で検討し、愛労連要求を固めて申し入れをおこなうようにします。

 


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