明けましておめでとうございます。今年は春闘50年。被爆・敗戦60年。4月には名古屋市長選挙も闘われます。情勢は予断を許しませんが、矛盾はかつてなく深く、たたかい次第では大きな前進も可能です。力を合わせて「世直しの風」を吹かせ、未来の展望を開きたいものです。
第一に春闘です。働く者のくらしと雇用・労働条件が悪化し、労災や過労死、パート・臨時・派遣など低賃金の非正規雇用が急増しています。医療・年金・介護など社会保障の連続改悪が強行され、消費税2桁への大増税も狙われています。
この下で不満と不安が拡がっています。労働者・国民に耐えがたい痛みを押しつけるだけでは、企業も社会も本当の安定・発展は望めません。昨年に続いて全国的なとりくみとなる「2.11トヨタ総行動」を軸に、一兆円のボロ儲けでも「ベアゼロ・下請け単価切下げ」を続ける大企業・トヨタの社会的責任を追及し、それを契機にサービス残業根絶と雇用の拡大、労働条件の底上げをはかりましょう。また、政府に対しては、弱い者いじめの大増税とくらし・福祉・教育切りすての「構造改革」反対、「働くルール」守れの要求を強め、「共同」をひろげて意気高く春闘をたたかいましょう。
第二は、憲法と平和の課題です。暮れの14日、小泉内閣は国民の反対に背を向けて自衛隊のイラク派兵延長を決めました。また政府・与党は、憲法改正の手続き法や教育基本法「改正」法案を通常国会にも提出の構えで、アメリカと共に世界のどこへでも出て戦争できる国に変える「改憲」策動が本格化しています。
しかしイラクからの撤退は圧倒的な国際世論ですし、「二度と戦争しない、軍隊を持たない」と誓った日本国憲法は21世紀の人類の願いと方向を先取りした私たちの、そして世界の「宝」です。職場・地域の隅々から運動と世論を拡げ、何としても憲法を守り抜こうではありませんか。
第三に名古屋市長選。マスコミ報道のとおり、革新市政の会はわが愛労連の榑松佐一事務局長(48歳)を候補者と決定、年明けに河村氏が出馬を取りやめたため、事実上現職との一騎打ちとなります。
相手陣営は「オール与党」体制。政党の組み合わせでは強力に見えますが、国・県や中部財界と組んで市民犠牲の市政を続け、公約に反して敬老パスなど「日本一の福祉」を切り縮めてきた「実績」は多くの市民が見ており、転換を求める市民の声は小さくありません。若く元気いっぱいの「くれまつ」候補を先頭に組織の総力をあげて闘い、「憲法をくらしに生かす市民が主人公の市政」実現へ旋風を起こし、名古屋・愛知から「世直し」の渦を巻き起こそうではありませんか。大志をもって頑張りましょう。
2005年1月吉日