2006年の年頭に当たって

「小泉悪政はね返す06国民春闘を」


愛知県労働組合総連合
議 長  羽根 克明

 

 新年あけましておめでとうございます。
 今年も全労連・愛労連へのご協力をよろしくお願いします。
 新しい年を迎え、いよいよ06春闘本番です。小泉首相は昨年の総選挙での勝利を背景に、働くものや国民への負担をさらに押しつけようとしています。
 全労連は今春闘で、「みんなでつくろう『もう一つの日本』」を全国共通のスローガンに労働者・国民が安心して働き、くらせる社会をめざそうと呼びかけています。
 今春闘における情勢の特徴の一つは、今ものすごい勢いで派遣・契約・パート・臨時などの非正規労働者が増えていることです。その多くが年収200万円前後で労働組合にも組織されず、無権利状態におかれています。とりわけ若者の雇用は深刻で、半分は非正規労働者といわれています。この非正規労働者の雇用と処遇を放置しておいては、日本の労働者全体の未来はありません。
 もう一つの特徴は、公務員削減を軸とした「官から民へ」「小さな政府」論による公務員攻撃です。「小さな政府」とは、福祉・医療・教育などの公共サービスを切り捨て、国民の安全・安心に国は責任を果たさない。ニューオリンズの大水害でアメリカの行き過ぎた「小さな政府」が大問題となったし、国内では耐震偽装問題で建築確認審査の民間委譲が取りざたされています。政府・財界のねらいをあきらかにして、この攻撃に立ち向かうことも今春闘の主要な課題です。
 そして、憲法・教育基本法改悪反対、大増税・医療制度改悪反対の国民課題と結んだ共同の運動をつくっていくことがこの春闘で求められています。
 自衛隊ヘリコプター訓練基地を許さない1月15日の渥美・大山での人間の鎖行動、3年連続1兆円利益のトヨタ自動車に社会的責任を求める2月11日のトヨタ総行動、2月23日を軸とする愛労連地域総行動、憲法改悪・大増税・医療制度改悪に反対する3月19日の県民大集会など全力でたたかおうではありませんか。

 

2006年1月吉日


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