2008年の年頭に当たって

なくせ格差と貧困、まもろう憲法9条、
政治を変える絶好のチャンス


愛知県労働組合総連合
議 長  羽根 克明

 

 あけましておめでとうございます。今年も愛労連運動へのご協力をよろしくお願いします。

 年が明け、いよいよ08国民春闘が始まります。今春闘は、三つの大きな目標を勝ち取る春闘にしたいと思います。しかも、いずれの目標も国民共同の運動で、大きく前進できる情勢にあることが最大の特徴です。

 一つ目は、「格差と貧困をなくし、くらしを守る春闘」です。

 年収200万円以下の労働者が1千万人を超え、格差と貧困の拡大が社会問題化しています。また、年金・高齢者医療などの社会保障改悪が、高齢者のくらしを直撃しています。

 この悪政に対して国民は、昨年の参院選で「自公政治ノー」「構造改革ノー」の審判を下しました。その結果、安倍首相は政権を投げ出し、福田内閣が発足しましたが、高齢者医療制度・母子家庭などに対する手当の改悪を一時凍結するなど、一定の手直しを表明せざるを得ませんでした。今春闘で、最低賃金の大幅引き上げや非正規労働者の雇用改善、社会保障の拡充など格差と貧困をなくすたたかいを前進させる条件が広がっています。

 二つ目は「改憲許さず、平和を守る春闘」です。

 昨年11月、「テロ特措法」の期限切れで、インド洋から自衛隊が撤退しました。米国の戦争を支援する給油活動の停止は、まさに画期的な出来事でした。国民世論と参院選の結果が、この事態をつくりだしました。

 また、教科書検定問題での沖縄県民集会は、なんと11万6千人の参加で大成功しました。米軍基地機能強化に反対する運動も全国各地で大きく広がっています。今や憲法九条を変えることに反対する国民は多数派になっています。

 春闘で「改憲ノー、平和を守れ」の声を、さらに大きく広げようではありませんか。

 三つ目は「政治を変える春闘」です。

 昨年暮れ、福田内閣の支持率が3割台に大きく下落しました。新内閣の賞味期限はたった3ヶ月しか持ちませんでした。自・公政治の構造改革路線は完全に行き詰まり、誰が首相になっても同じです。

 いつ解散・総選挙があってもおかしくない情勢、今度こそ政治を変える絶好のチャンスです。今年も皆さんと共に、力一杯がんばります。

 

2008年1月吉日


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