みなさん
参議院選挙は7月12日告示、29日投票でおこなわれます。
「自民党政治を変える」というごまかしで登場した小泉首相。国民の80%を超える支持率という異常なまでの人気です。東京都議選でも「構造改革の断行」を絶叫し「痛みを恐れず」と公言してはばかりません。一体、小泉内閣が国民に押しつけようとしている「痛み」とは何でしょうか?
第1に「不良債権の早期最終処理」を強調していますが、これが方針どおり行われると20万社〜30万社の中小企業が倒産に追い込まれ、100万人から150万人の失業者が新たに増えます。こんなことが強行されたら倒産と失業増で、景気回復どころか不況は深まるばかりです。
第2に「自立・自助」の社会保障の推進です。小泉首相には「国の責任」などまったく念頭にはありません。自分が厚生大臣の時に打ち出した「21世紀の医療保険制度」案は、@お年寄りの自己負担は2割に。Aサラリーマンの自己負担を3割に。B所得が低く医療費を払っていないお年寄りも含めて、新たに300万人から保険料を徴収する保険制度をつくる。というとんでもない改悪でした。小泉内閣は「社会保障切り捨ての不安増大」内閣です。
第3に「公共事業の見直し」といいますが、個別事業で見直しているのではありません。それどころか、ムダで環境破壊につながるダム、干拓事業、高速道路などゼネコン優先の従来の自民党流そのもの。消費税は「少なくとも14%は必要」と竹中経済財政担当大臣が平然という庶民泣かせ内閣です。
みなさん
私たちは、こんな痛みはいりません
いま、日本経済は底知れない「不況と行き詰まり」におちいっています。そのもとで大企業の身勝手な労働者いじめと中小・下請いじめ、果てしない賃下げとリストラ、首切りなど賃金破壊と雇用破壊、そして連続的な年金・医療・福祉の大改悪によるすべての国民の生活破壊が横行しています。
その攻撃の張本人こそ「小泉純一郎その人」であることを、職場・地域のすべての労働者に訴え、総対話で政治の風を吹かしましょう。
小泉内閣には、国民の願いに応える「自民党政治の改革」は絶対にできません。労働者・国民のくらしと福祉を優先する政治への転換を実現するため今度の参議院選挙では、愛労連のすべての仲間が選挙権を行使しましょう。