9月13〜15日、東浦町にあるあいち健康プラザで東海北陸ブロック青年部が主催する第17回サマーセミナーが開催され、7県から101名が参加しました。
今回の企画では、青年の働き方・働かされ方を焦点に、初日には働くことを考える学習会を開催。翌日のシンポジウムでは青年パネラーからの発言をうけて、班討論をおこないました。
岐阜の教員は「24時間教師であれ」と言われ、休みなく仕事に追われる実態を報告。子どもたちのために自分の生活がなくなっていく日常を振り返りました。
三重のフリーターの青年は、ハローワークで見つけた職場が求人票と違っただけでなく、解雇されそうになり、青年ユニオンに加入。自分の要求をきちんと伝え、納得のいく離職ができた体験を語りました。
報告を受けて参加者は9つの班に分かれて討論。「納得できないと思っていても組合がない」「知識がない中では『仕方ない』と思わされてしまう」「家庭を持ったらこんな働き方はできない」など、労働組合の大切さが語り合われました。
最後に、夫が30歳の時、2人の子どもを残して過労死し、裁判をしている女性が報告。「自分たちには関係ないと思っていた過労死が突然に自分のことになった。職場に組合がないために事実さえ語れない状況にある」と訴えました。参加者からは「自分や大事な人の命と健康を守るために組合が必要なんだと改めて感じました」と感想が寄せられました。
「人間らしく生き生きと働き続ける」ためにどうするべきか。働くことの原点に立ちかえり、改めて労働組合の重要性を考える3日間になりました。
(NO.169-2008/9/15)
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