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今年も断念、ブルーインパルス

1万を超える署名と地元の反対で

 航空自衛隊小牧基地は毎年10月の航空祭で、ブルーインパルスの展示飛行を狙い、今年こそと画策してきました。しかし「危険なブルーインパルスは来るな」の反対署名が一万筆を超え、地元2市1町と空港管理者の県に要請するなかで中止に追い込みました。
 小牧基地では71年を最後にブルーインパルスの曲技飛行は行われていません。それは米軍ジェット機と自衛隊機の度重なる墜落事故によって、春日井と小牧の住民が亡くなるという悲劇に春日井市と小牧市、豊山町の2市1町が抗議の声を上げてきたからです。現在も防衛省に「航空輸送及び航空教育を中心とする現行の業務を変えない」「他基地所属の自衛隊機による定期的業務以外による利用及び米軍機の利用がないように」することなどを要望しています。

 ところが、基地側は地元の了解もないのにホームページに飛行計画を出したり、航空祭での地上展示を実施して来ました。昨年の航空祭では、名古屋空港管理者の愛知県に事前の届け出もないまま開催中に松島基地に帰るとして「展示飛行」を強行。県から注意を受けるという無法ぶりです。今年は、基地協力会などの「声」を理由に「展示飛行」を行うことを基地司令が公言していました。

 自衛隊は「専守防衛」「災害救助」から「海外派兵隊」に衣替えし、アメリカの戦争の兵たん・輸送部隊となって、小牧基地の機能と役割が大きくなっています。これまで空中給油機3機が配備され、年度末には4号機の配備が計画されています。この空中給油機は、アメリカ空軍の戦闘機にも空中給油が可能です。

 9月27日には、ブルーインパルス来るなの意思表示と、日本をアメリカの戦争に組み込む基地機能強化に反対し、憲法を守り生かす集会として第13回小牧平和県民集会が開催されます。

(NO.177-2009/8/27)


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