深刻な貧困が広がる中で、幅広い個人・団体が協力して、貧困をなくすためのネットワークをつくろうと、2月28日、名古屋市中区役所ホールで「なくそう貧困、つながろう愛知集会」が開催されました。(愛労連も実行委員会に加盟)
弁護士の森弘典さんが、「貧困問題を解決するため当事者を真ん中にして多くの団体・個人が一致団結して声をあげよう」と主催者あいさつ。
貧困の弱みにつけ込む「貧困ビジネス」無料低額宿泊所で被害にあった当事者や派遣切りにあった労働者から報告がありました。
反貧困ネットワークの湯浅誠事務局長が、統計をもとに、日本は子育て世帯の貧困率が高いことや税・社会保障の再分配後の方が貧困率が高いという日本の特殊性について解説。宇都宮健児弁護士は、「反貧困ネットワークの課題と役割」と題して、@政府に貧困率を調査させ貧困の削減目標を立てさせる、A普通に働けば人間らしい暮らしができるようにする、そのために最低賃金の引き上げ、均等待遇、労働者派遣法の抜本的改正やセーフティーネットとしての生活保護や雇用保険の改善などをとりくむことを強調。また「貧困問題を解決するためには、労働運動・社会保障運動など垣根を越えた連携・連帯が求められており、異質な人が力を合わせると足し算ではなく掛け算になる」と運動をつなぎ合わせる意義を語りました。
愛高教や民医連、愛商連、生健会からも、貧困の実態と課題について報告がありました。集会後、「人間らしい生活と労働の保障を求めてつながろう」と名古屋駅前までパレードをしました。
5月30日には反貧困ネット結成総会が開かれます。
(NO.187-2010/2/28)
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