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NO.3 (2000.4.3) 発行:愛知国民春闘共闘委員会 発行責任者:見崎徳弘 |
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<2000年賃金闘争> | ||||||||
3月末現在80組合(31%)に有額回答 |
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全体に厳しいがJMIU、新聞、民放、出版、広告の7組合は1万円台に! |
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@.2000年春闘は、長引く不況と財界の「逆攻勢」のなかで、これを押し戻す仲間の闘いが続いていますが、状況は昨年以上にきびしく、登録255組合中「有額回答」の連絡があったのはまだ80組合(31%)で、大半が昨年より低額です。トヨタが500円玉1個程度のベア(定昇込7,500円)に終わったこと、全国で2万1千人もの人減らし計画を打ち上げたNTTが、膨大な内部留保をため込みながら「ベアゼロ」(定昇のみ6,683円)にとどまったことなど、連合・JCの低額回答も響いて、経営がきびしい建設・交運関係や全国一般の各中小労組、生協、印刷、港湾などには回答の引き延ばしや「ベアゼロ」、実質賃下げ提案も目立ちます。
A.しかし、このなかでも川本製作所(11,190円)、日本IBM名古屋(11,200円)、朝日新聞(12,211円)、名古屋放送(11,122円)、全音楽譜(11,421円)、光村図書(10,000円)、電通(14,800円)は1万円台をキープ、昨年を上回る回答をとって妥結する中小の組合も出始めています。
B.全国的には、中央春闘共闘から次の情報が届いています。 <中央春闘共闘、3月30日集計。回答引き出し367組合=登録組合の37%> ・単純平均=6,698円(2.16%、前年同期比△433円) ・加重平均=7,117円(2.24%、前年同期比△535円) <日経連調べ、3月28日現在。主要24業種・大手企業123社の回答+妥結状況> ・単純平均=6,521円(2.01%、前年比△252円) ・加重平均=6,422円(1.99%、前年比△445円) |
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春闘後半戦 | ||||||||
4月のたたかいへ、スト含む統一行動で粘り強く |
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愛知春闘共闘に結集する単産は、3月28日の役員会で闘いの現状と到達点を交流するとともに、4月〜の後半戦でも粘り強く闘争を継続することを意思統一しました。 とくに、賃上げはほとんどがこれからという全国一般、建交労、全港湾や、経営陣の姿勢が固い医労連、生協労連などは、「誠意のない回答姿勢には断固たたかう」「生活の苦しさと要求の切実さを認めさせ、ベアゼロや賃下げ・人減らし攻撃は必ず撤回させる」「中小企業いじめや大企業本位の規制緩和には労使で立ち向かう」と強調、「4.18第2次全国統一行動」も軸に、解雇規制・労働者保護法実現の大運動や万博署名などと併せて、改めて全組合員に訴えて闘おうと確認しあいました。 |
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年金改悪法案、自自公が強行可決!(3/28) |
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「国民いじめもええ加減にせよ!」−職場に広がる怒りの声 |
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報道にあるように、自自公3党は3月28日、年金改悪法案の採決をついに強行、これを可決成立させました。全労連・春闘共闘、連合、全労協など、すべての労働団体が反対の声を上げ、国会前での座り込みも日を追って増えたのに、私たちの願いはまたも自自公の暴挙によって踏みにじられたわけです。このあとマスコミは、「支給は65歳から。40歳で生涯1000万円の損害」などと一斉にその改悪内容を報じましたが、「なぜもっと早く書かないのだ!」の町の声とともに、「どこまで国民をいじめるのか」と、自自公への怒りが広がっています。解散・総選挙のあかつきには断固とした審判を下し、「国庫負担は早急に1/3から1/2に戻す」とした94年の国会付帯決議を実施させることが求められます。 |
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「調整手当改悪(10%→6%)阻止」へ |
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公務共闘が中央行動など強化! ヤマは5〜7月? |
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官公労では、愛高教、県職など県関係の組合が「賃金・一時金削減」反対でかつてない共同行動を展開した1月闘争に続いて、春闘では「調整手当見直し=名古屋10→6%に切り下げ?」に反対する共同が広がり、県国公や自治労連、愛高教など公務共闘を中心に、集会、署名、中央行動が波状的にとりくまれています。このなかで当初、4月にも一定方向を出すとしていた国の作業を5月にずれ込ませていますが、名古屋の手当が10%→6%に切り下げられるなら県下に及ぼす影響はきわめて甚大。4〜5月闘争が正念場と、官公労も頑張っています。 | ||||||||
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失業率、最悪の4.9%! 許すな! 雇用保険法改悪 |
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ヨーロッパ並みの解雇規制・労働者保護法をぜひ! |
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愛知から1万5千筆の署名を持参して3.29国会要請 |
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「賃下げ・リストラ許すな!」は2000年春闘の合言葉ですが、総務庁の発表だと2月の完全失業率は4.9%(男性は5.1%)、327万人と過去最悪を更新。非自発的失業者が前年同月比で19万人も増えています。政府の失政と不況の長期化、大企業の身勝手な大リストラ、中小切り捨てのせいです。愛知でも、日産・愛知機械、NTT、三菱自動車、トヨタ車体、松坂屋などのリストラや関連中小の切り捨てに加えて、最近では東海・あさひ・三和銀行が、統合を機に6,300人の削減(将来的には1万人の削減!)をぶち上げていますが、これでは失業者は増えるばかり、労働者は救われません。 しかも重大なのは、このリストラを小渕自自公政権が後押しし、産業再生法や商法「改正」など企業に都合のよい法律を次々に通していること、おまけに失業者のための雇用保険の大幅改悪を国会で強行しようとしていることです。したがってこの春闘で、私たちが最重要課題としている「解雇規制・労働者保護法」を実現させる闘い、雇用保険改悪反対の闘いは、文字通り「待ったなし」の課題です。 愛労連は、全労連・春闘共闘のよびかけでこの署名を重視し、3月29日には県下から届いた署名1万5千筆を提出して国会議員要請を行いました(12名参加)。要請に行くと与党議員の秘書でも(選挙が近いからか)私たちの要請にたじたじです。署名目標は連合が1千万筆、全労連・春闘共闘が500万筆、全労協は101万筆ですが、私たちの署名はまだ始まったばかりで遅れています。もっと署名を積み上げ、ヨーロッパ並みの労働者保護法を一日も早く実現する必要があります。 |
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組合別回答・妥結一覧表NO.3(2000.4.1) | ||||||||
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