NO.1 (2000.11.4)   発行:愛知県労働組合総連合  発行責任者:見崎徳弘


 2000年末一時金

要求提出、回答引き出しはじまる!

3年ぶり、14,000円のプラス予測も

 11月に入り、各組合では年末一時金の要求提出をすすめ、回答の引き出しが始まっています。これまでに建交労が17日、全印総連が23日、生協労連・医労連が25日、JMIUが27日、全国一般が30日に要求を提出しました。また、検数労連が11月10日など11月上旬にはほとんどの単産が提出します。

 毎年この時期に「すでに決まっている年末一時金の状況」を発表している労務行政研究所は、今年の年末一時金の特徴について、@年間協定348社の平均は68万132円・対前年同期比0.5%減、A業種による格差鮮明、石油(2.7%)、電機、科学(2.5%)はプラスに対し、機械、輸送用機器はマイナス、B最終的には今期交渉組が加わることで「3年ぶりプラス」の伸びを予測…としています。また、ニッセイ基礎研究所は、「前年実績を上回り、昨冬より14,000千円くらい増えそう」との推計を明らかにしています。企業の経常利益、消費者物価の上昇率、有効求人倍率などから試算したもので、前年比3%程度の伸びを予想しています。「多くの企業が、ボーナス支給額を、景気が回復基調に転じた今春以降に決定したことも支給額の増加につながる」とみています。

 

【各単産の秋年末闘争の主な内容】

生協労連 10.18〜19に総対話キャラバンを実施し、未組織職場へ訪問した。春闘アンケートでは1人が3名に呼びかける(名勤)行動を提起している。11月2日にはみかわ生協で解答が示されたが、正規で0.5月の大幅マイナス回答。(要求提出10/25・回答指定11/2)

 

きずな 11月の各支部大会を成功させる、サービス残業など15項目の職場点検活動、春闘アンケートもこの秋に重視。

 

建交労 10月27日に決起集会を50名の参加で実施。組織拡大とも結合して宣伝行動にとりくんでいる。(要求提出10/17・回答指定10/26)厳しい状況の中でも、昨年よりプラスを東春運輸・愛知県石油で引き出している。

 

全国一般 中小企業大運動と最賃闘争を重視してとりくむ。10月分の家計簿調査も行っている。2月には最賃体験に10名以上でとりくむ。アンケートは例年の倍をめざす。(要求提出10/30・回答指定11/8)

 

福保労 10.28学習会を300名規模で実施した、11.2自治体労働者決起集会には各職場から参加、11.7組織拡大での学習会、11.9公私間格差問題での学習会などを予定している。

 

自治労連 10/20、11/17に全国統一行動・各単組で決起集会。11月2日の決起集会は1200名が参加し未加盟の3単組も参加(2面)。アンケートでは、特に臨時・嘱託なども重視し組合員数の2倍をめざす。

 

JMIU 10.24に川本で低額回答に抗議し1Hストと全社で残業拒否。春闘に引き続き、事前協議同意協定の締結を重視。(要求提出10/27・回答指定11/7)

 

愛高教 30人学級全国3千万人署名・教育基本法改悪反対などのとりくみを重視。賃金確定闘争では11月20日に県関係5組合で1000名規模の決起集会を予定。

 

愛知国公 地区別行革懇談会を尾中(11/9)、豊橋(11/21)、県下14地区国公で追求。11月25日に2001年春闘討論集会、県下19カ所での地域討論集会予定。

 

全印総連 11月7日に業界大手での門前ビラ配布。(要求提出10/23・回答指定11/6)

 


 自治労連未加盟3労組、民間労組などとともに…

この秋、悔いのないたたかいを!

県民と自治体労働者の生活を守る11.2全県決起集会に1200名

 11月2日夜、自治労連愛知県本部は2000年賃金確定・秋年末闘争の山場に向けて組合員の総決起をはかろうと、愛知県庁そばの名城東小公園で「県民と自治体労働者の生活を守る11.2全県決起集会」を開きました。当日は大雨・洪水注意報が発令される最悪の天候でしたが、集会前には雨もやみ1200名が参加しました。

 この集会に向けて、自治労連では自治体中立労組などに共同の呼びかけをおこなって、江南市職、吉良町職労、田原町職労や公務関係労組、民間から14労組・約200名が結集し、上部団体や所属のちがいをこえて、全県の自治体労働者が決意を固め合う場として成功させました。

 集会であいさつに立った羽根県本部委員長は、マイナス人勧、県職員の賃金カット、自治体リストラ、県の補助金カットなど攻撃の特徴を指摘し、自治体労働者の賃金確定と県民のくらしを守る運動を一体でたたかうことの大切さを強調しました。また、これまで調整手当改悪阻止、万博県民投票を求める直接請求運動で前進し、中立労組・公務関係労組との共同が大きくひろがっていることを紹介し、「本日を一大決起の場として、秋から年末を大きくたたかいぬき、2001年春闘と名古屋市長選挙の勝利を勝ちとろう」と呼びかけました。闘争報告・行動提起をおこなった梅野県本部書記長は「さまざまな攻撃に対し、組合員の怒りと労働組合への期待が強まっている。すべての市役所・役場・学校などの労働者の世論を結集し、職場からたたかいを展開しよう。11.15秋のいっせい行動、11.18国民大集会の成功など、たたかう労働組合の姿を大きくアピールしよう」訴えました。

 集会では、参加したすべての労働組合が紹介されましたが、自治労連以外の労働組合の紹介では、会場全体が大きな拍手につつまれました。とりわけ、決意表明をおこなった江南市職・森書記長が「我々は中立の労働組合だが、定期総会では『攻撃をはね返して要求を実現させるため、県内の自治体労組との共同を強める』ことを決定した。この集会に参加するためにノボリ旗を急ごしらえし、バスで26人が参加した」との発言には、集会参加者の大きな感動が広がりました。決意表明はこのほかにも、愛高教、愛教労、福祉保育労、名水労、蒲郡市職、瀬戸市職労の代表がおこないました。

 集会後、参加者は県庁正面までデモ行進し、要求実現・悪政阻止のシュプレヒコールをおこない、たたかいの決意を共有しあいました。


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