NO.3 (2000.12.15)   発行:愛知県労働組合総連合  発行責任者:見崎徳弘


 家計は火の車、これ以上は譲れない!

年末一時金闘争すすむ

 

○ 回答引き出し=156、妥結=109組合へ(登録=227組合)

○ 12月15日現在、単純平均では468,609円/2.07月

  (昨年比で0.02月減、  額では35,039円のアップ)

○ 日本NCR、名古屋証券取引所など100万円超えも

 民間の年末一時金闘争は、年の瀬を控えて大詰め。登録227組合中、回答引き出しは69%の156組合となり、妥結も109組合、全体の5割に迫っています。

 回答の特徴は業種と企業規模でバラツキがありますが、「2年連続の年収減で家計は火の車」「少なくとも前年実績は譲れない」と粘りづよく交渉を重ねる仲間の頑張りによって、全体に「下げ止まり傾向」で、前年をかなり上積みするところも生まれています。

 12月15日現在、回答引き出し156組合の単純平均は、2.07月、468,609円。月数では若干下がっていますが、額では35,039円の上積みです。年末へ向けて、未解決組合の奮闘が求められます。

 

【愛知県産業労働部しらべ】

 ほぼ3/4の309社が妥結(12/8現在)

 全体の単純平均=595,371円、2.16月(前年比34,920円、0.06月の増)

<業種別でバラツキが>

業 種

月 数

金 額

対前年比

 製造業(241社)

 2.18月

 600,908円

 前年比+0.10月、 +47,735円

 建設業(6社)

 2.35月

 701,735円

 前年比△0.02月、 +11,177円

 電気ガス水道(4社)

 2.53月

 753,762円

 前年比+0.12月、 △8,886円

 運輸・通信(33社)

 1.84月

 464,580円

 前年比△0.04月、 +626円

 卸小売、飲食(13社)

 2.22月

 610,143円

 前年比△0.04月、 +5,028円

 金融・保険(5社)

 2.33月

 791,272円

 前年比△0.07月、 +31,292円

 サービス業(7社)

 2.24月

 672,316円

 前年比△0.10月、△14,297円


 愛知県、「3年連続の賃金カット案」を提示(12/13)

「来年度は月例給の3%カット、一時金カットはやめる」

 愛高教、学事労(自治労連)、県職員組合など県関係5労組の賃金闘争は2本立てでとりくまれています。

 そのうち、「2000年度賃金の確定闘争」については、県の人事委員会勧告(@給料表の改定見送り=ベアゼロ、A扶養手当の若干の引き上げ、B一時金0.2月削減)のすべてを来年4月1日実施にすることで妥結・終了しています(さらなる引き下げを阻止した)が、もう一つの重点課題である「2年続いた賃金・一時金カットを今年度限りでとりやめさせる」課題は、12月半ばから交渉が始まりました。

 ところが県は、5組合のこの要求に対し、「3年連続のカット提案は県当局としても大変辛いが、来年度予算は総体的にマイナス10%シーリング。県民にも我慢を強いなければならない財政事情から、職員にも月例給の3%カットをのんで欲しい」と提案してきました。

 これに対し5組合は、「99年度は賃金3.5%、一時金8%カット、今年は3.5%、一時金3%カットと2年連続でカットを強いられてきた。3年連続のカットは我慢できない。早急に削減は解除し、復元措置を示すべきだ」と猛反発、知事査定が近い1月22日(月)夜に昨年に続く「屋外総決起集会」も設定し、越年で闘い抜く決意です。

 

「賃金・補助金のカットに反対する」公務共闘1.15決起集会に参加を!

 県の賃金カットは福祉・教育などへの補助金カットと車の両輪であり、福祉保育労の仲間をはじめ、多くの労働者に波及します。

 このため、自治労連、愛高教、名高教などが結集する県公務共闘は、5組合の集会に先駆けて1月15日(月)夜に名城東小公園で決起集会を開きますが、民間組合からも「組合旗を持って激励に行こう!」の声が出ています。

●と き 1月15日(月) 18時15分から

●ところ 名城東小公園  (名古屋市中区)


回答・妥結状況一覧表(HTML形式)

回答・妥結状況一覧表(Excel形式)


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